内容説明
おじいさんが竹ばやしでみつけた、ひかりかがやく竹。ふしぎにおもってその竹を切ってみると、なかには小さな女の子がちょこんとすわっていました―。日本で最初にうまれたお話。
著者等紹介
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油絵科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこ うたの絵本1』で同グラフィック賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
109
かぐやひめ 2008.08発行。字の大きさは…大。 図書館の新刊コーナーで絵本を見ていたら、絵の綺麗な本が有ったので作者を見ると、いもとようこさんでした(^-^) 借りて帰り見ていくと、目がいいんですね、表情も良く、色使いも美しく、すぐ夢中になって読んでいきました。特に、お爺さんの目や表情や躍動感がなんともいえないです。ほんとに、いもとようこさんの絵は、良いですね(*^_^*) 新刊コーナーを見るのが、楽しみになって来ました(⌒-⌒)ニコニコ…2020/07/20
花林糖
18
(図書館本)いもとようこさんの描く子供のかぐや姫がとても可愛らしくて◎。読みやすくて幼い子供にピッタリな「かぐやひめ」でした。2017/03/01
十六夜(いざよい)
14
昔話をいもとようこさんがアレンジ。可愛らしい絵と略化した内容でわかりやすかった。最後の不死→富士は初めて読んだのか忘れてしまったのか、”ほほう”と感心。このシリーズ集めたいな。2016/09/24
たんぽぽ
12
この絵本の前に読んだ与田準一氏/文、朝倉攝/絵の『かぐやひめ』と内容が違うぞと。いもとようこ氏は「物語の出で来はじめの祖」と言われる『竹取物語』を原典とし、帝以外は求婚者五人五題。児童にも分かりやすく可愛らしい絵で無難にまとめてられる。私が幼い頃に読んだかぐや姫の絵本では、より写実的な絵で、石上の中納言が燕の子安貝を取ろうとして屋根から落ちる場面を覚えているので、竹取物語由来だったのだろう。それにしても子安貝と思って握っていたものが燕の糞だったとは散々。「ふじのやま」の由来について軽く触れて終わっている。2018/09/15
りるふぃー
10
昔から思っていたが、なんて辛く深い哀しみのストーリーなのだろう。かぐや姫よ、なんの為に、地球に生まれてきたんだい?なぜ月に帰りたがる?作者は、きっと、辛い死別を体験したのだと思う。どんなに辛い別れがこようとも、出逢えた喜び、かけがえのない思い出、喜びも哀しみも全部ひっくるめてお互いが体験し、心ふるわせる為に、命は生まれてくるという意味か。小児ガンの親達の手記に、かぐや姫を思い出したという文があった。星になったチロの実話でも、一瞬にして宇宙の果てに行ってしまったチロのこと。星の王子様も、そんなお話……2021/08/09