出版社内容情報
吹雪の夜、お医者さんのところに病気のぼうやを診てほしいとおおかみが訪ねてきました。お医者さんが診察し注射しますがぼうやの熱は高くなるばかり。困ったお医者さんは祈るようにポケットにあったハーモニカを吹き出します。
内容説明
るるる～ ららら～ るるるるる ららららら おいしゃさんのふく、いのりのハーモニカがながれていきます。「どうか、このちいさいいのちがたすかりますように」すべての小さき者たちへ、どうか、あたたかなまなざしを…。
著者等紹介
さくらともこ［サクラトモコ］
東京生まれ。はちまん幼稚園（愛知県瀬戸市）園長、聖心女子大学講師を経て、現在、乳幼児教育研究所所長。手遊び歌など多数の作詞作曲活動、ＮＨＫ幼児番組の企画、幼児向けビデオ・ＣＤの企画・制作など乳幼児教育に関する幅広い分野で活躍中
いもとようこ［イモトヨウコ］
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油画科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を２年連続受賞。『いもとようこうたの絵本１』で同グラフィック賞受賞。２０１５年パリとボローニャで絵本原画展を開催（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
155
吹雪の夜、仕事が終わり呑気にハーモニカを吹いてるお医者さんの所に、いきなりオオカミがやってきた。オオカミは熱を出してる子供のオオカミを診てほしいと頼みに来た。オオカミなんか来たら、正直ビビるよね。それでも、お医者さんはオオカミの切実な願いのために行きますが、オオカミの子は症状が変わらず。はたしてどうなるかは読んでからのお楽しみ。ということで、オオカミ…怖いよね。でも、いもとようこさんの絵は可愛いくて、オオカミを飼いたくなる。絵から癒しや力をくれる。そして、音楽も祈り、癒しなど力をくれる。絵と音楽は偉大だ。2025/06/24
遠い日
3
高熱が出たオオカミの坊やを往診するお医者さん。父親のオオカミに大粒の涙を流しながら懇願され、飛ぶような速さで連れて行かれます。なかなか熱が下がらずなすすべもなく、先生はただただ祈りを込めてハーモニカを吹きました。一心に、願いを天に届けるように吹きました。そのまっすぐな気持ちが奇跡を呼んだのでしょうか。オオカミの坊やは体調を取り戻したのです。2025/02/08
ジャスミン
3
小2娘ひとり読み。いもとようこさんのこのシリーズは、間違いない食い付きっぷりで、今回も「面白かった～！」と大満足。いもとようこさんの温かみのある可愛いイラストは唯一無二ですね。2025/01/20
-
- 和書
- 競作五十円玉二十枚の謎
