内容説明
「サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください」1897年、ニューヨークの新聞『サン』にとどいた、8歳の少女ローラ・バージニア・オハンロンからの手紙。子どもなら、だれもが一度はいだくこの質問に答えたのは、『サン』の論説委員だったフランシス・P・チャーチ。チャーチが社説に書いたその答えは、子どもだけでなく、大人にとっても心にひびく、けっして忘れてはならないことでした。そしてそれは、今も昔も変わることはないのです。
著者等紹介
いもとようこ[イモトヨウコ]
兵庫県生まれ。金沢美術工芸大学油画科卒業。『ねこのえほん』『そばのはなさいたひ』でボローニャ国際児童図書展エルバ賞を2年連続受賞。『いもとようこうたの絵本1』で同グラフィック賞受賞。2015年パリとボローニャで絵本原画展を開催
チャーチ,フランシス・ファーセラス[チャーチ,フランシスファーセラス] [Church,Francis Pharcellus]
1839年ニューヨーク州ロチェスター生まれ。南北戦争時に「ニューヨーク・タイムズ」の特派員として従軍。兄の創刊した雑誌に携わったのち、ニューヨークの新聞「ザ・サン」の論説委員として活躍。1906年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
160
クリスマスの日に新作クリスマス絵本を読みました。世界中の子供達が持つ疑問に新聞社の社説で真摯に答えた絵本でした。子供の夢を壊さないようにしたいですね。 https://www.kinnohoshi.co.jp/search/info.php?isbn=97843230247142020/12/25
うー(また遅くなります)
20
<絵本>「サンタクロースっているの?」8才の女の子から届いた手紙にニューヨーク・サン新聞からの答えが絵本に。内容は知っていたけれど、いもとようこさんの絵がマッチしていて良かった。世の中の、目に見えないものを見るため私たちに必要なもの、それを忘れずに大切にしていきたい。2020/12/02
なま
11
★3.5 1897年ニューヨーク・サン新聞に8歳の女児から届いたタイトルの疑問の手紙。サン新聞は返事を社説として掲載し「世界で最も有名な社説」と呼ばれ100年以上たったいまも世界中で愛読されている。名社説の絵本。出だし2行の表現は他になかったか?と感じるが「世界中で、もっとも大切な事は大人でも子どもでも、見る事ができないのです。」の一文は『星の王子さま』を連想させる。サンタがいる真偽より、大切なのは想像(創造)する力、空想する力。サンタクロースっているの?という質問は「いて欲しい」気持ちの表れだよな。6分2022/10/12
雨巫女。
10
《本屋》サンタクロースの存在についてわかりやすい。いもとさんの絵が可愛い。2020/11/09
遠い日
6
どの本で読んでも、心がほかほかする話です。子どもに向かって、ことばを惜しまず真摯に語りかける、そのひと言ひと言が沁みる。サンタクロースの存在の本質をちゃんと届けようという真っ直ぐな想いに打たれるのです。2020/12/13