出版社内容情報
初版から10年、コロナ危機を経てFRSのミッションは、金融システムの安定化と成長の促進の両立に回帰する一方、その非伝統的政策手法は短期金利誘導型から、「新常態」としての超過準備保有型に移行している。日銀をはじめ主要国中央銀行の政策や、新興国経済への影響が大きいアメリカの金融政策運営の変遷と課題を、財政ファイナンスの進行をはじめ経済構造の変化をふまえて詳細に解説する。
内容説明
初版から10年、待望の増補改訂!アラン・グリーンスパン、ベン・バーナンキ、ジャネット・イエレン、ジェローム・パウエル。世界金融危機を経てFRSのミッションは、金融システムの安定と成長の促進に回帰、さらにコロナ危機を経て非伝統的政策手法は超過準備保有型に移行している。「新常態」下、変わりつつある金融政策を徹底分析!
目次
第1部 アメリカ金融政策の制度・組織・運営方法(アメリカの金融制度と連邦準備制度(FRS)
「短期金利誘導型」金融政策のメカニズム
金融政策の目的・目標・枠組みの変遷(2008年まで)―「短期金利誘導型」の形成過程)
第2部 アメリカ経済と金融政策の展開(アメリカ経済の発展とFRS;世界金融危機と非伝統的金融政策;非伝統的金融政策をめぐる評価と問題点;コロナ危機と「超過準備保有型」金融政策への転換)
終章 FRSの課題と展望―世界金融危機とコロナ危機を経て
著者等紹介
田中隆之[タナカタカユキ]
1957年長野県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行産業調査部、同調査部ニューヨーク市駐在、長銀総合研究所主任研究員、長銀証券投資戦略室長チーフエコノミスト、専修大学専任講師などを経て、2001年より専修大学経済学部教授。博士(経済学)。この間、2012~13年ロンドン大学(SOAS)客員研究員。2022年より経済学部長。専攻:財政金融政策、日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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