出版社内容情報
金融実務において必須の知識でありながらも複雑で理解が難しいとされる「国債」について、「noteの解説がわかりやすい!」とSNSでも人気の著者が、その基本を網羅的かつ丁寧に解説。証券会社、財務省の勤務経験をふまえ研究者となった著者ならではの視点で展開される新しいスタンダードテキスト。 金融政策の動向がますます注目される今、市場関係者のみならず金融経済に関心あるすべての方にとって必読の書。
内容説明
国債の商品性や取引の仕組み、日銀の公開市場操作(オペレーション)、イールドカーブ・コントロール(YCC)まで、国債に係る様々な概念を詳細にわかりやすく解説。市場関係者のみならず金融経済に関心のあるすべての人にとって必読の書。実務経験を経て研究者となった著者ならではの視点で展開される新しいスタンダードテキスト。
目次
国債市場の全体像
日本国債の商品性(日本国債のリターンとリスク)
国債取引の実際と証券会社の役割
国債が有する金利リスク
国債市場と先物市場
銀行と生命保険会社
国債発行計画と債務管理政策
入札(オークション)
国債の保有者としてみた日銀
イールドカーブの決定要因
金利スワップと日本国債市場
ドル調達コストと為替スワップ・通貨スワップ
著者等紹介
服部孝洋[ハットリタカヒロ]
東京大学公共政策大学院特任講師。2008年野村證券入社、2016年財務省財務総合政策研究所を経て、2020年より現職。経済学博士(一橋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2024/06/14
tmyk
1
一部界隈で話題の本ということで購入し読んだが、期待していた以上の分かりやすさだった。国債というある意味特殊な、だからこそ様々な金融取引のベースになる商品を軸に、マーケットの理論と実務を説明している。特にデュレーションリスクの管理や先物取引の基礎は、本書の記述を読んではじめてその意義を理解できたような気がする。とはいえ当方はその手の業界の人間ではなく、とっつきにくい内容であることには変わりはないので、ニュースや新聞で引っかかった時にその辺りはまた読み返そうかな。例に漏れず著者先生のファンになりそうです。2024/07/07