内容説明
銀行のパラダイム転換は「対話」から生まれる。現場のバンカーのありのままの葛藤と希望。変革に向けて一歩を踏み出すための「7つの問い」。
目次
第1章 いまの銀行にパラダイムの転換は可能か?
第2章 銀行から『おカネ』を取り上げたら、何が残るか?
第3章 バンカーに求められるリーダーシップとはどんなものか?
第4章 日本の銀行で分権経営は可能か?
第5章 小さいほど価値があるという銀行は成立するのか?
第6章 金融業界の風通しをよくするには、どうすればよいか?
第7章 金融行政方針の改革に対して、銀行はどう向き合うか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
72
ある意味ワークショップのような感じの本です。それぞれの専門家が問題を提起して、それに対して架空の人物たちを登場させていろいろ討論を重ねていくという本で珍しいタイプの本だと思いました。最後には振り返りという観点でのまとめもあり、章ごとの問題についての解決策という感じでこれがそのまま教材になるのではないかという気がします。2017/07/06
かわうそまん
5
銀行のビジネスモデル変換に関する「7つの問い」に対する地域金融機関の本部担当者による対話集。「銀行はサービス業なのに従業員満足度を意識しない」「事業性評価に関するヒアリングシートを作成しても活用できていない」など、バンカーの生の声が書かれていたのが興味深かったです。一方で、この対話の内容持ち帰って活用できているかという部分には疑問が残りました。最前線にたっている現場の営業担当者が「事業性評価」「本業支援」「本業赤字」などをどう思っているか・・・まで突っ込んだ内容となっていれば、なお良かったと思いました。2017/11/16
yuk
3
読みやすい。私はバンカーではないのだけど、別業界でも自分の働く意義とか価値とかあるべき姿をかんがえさせられる2017/10/12
akihirok
1
金融庁が持続可能なビジネスモデルへの転換をうたい、メガバンクは店舗統廃合や人員削減を発表している。10年後の金融業界はどうなっているのか、明るい話題はなかなか出てこない。本当にやりたいこと、提供したい価値が定まっていない、また、どこか「他人事」として醒めた感覚が残る。そんなモヤモヤしてたテーマが詰まった本。ただし内容は「答え」ではなく「対話」。特に「銀行から『おカネ』を取り上げたら、何が残るのか」というテーマはこれからビジネスモデルをつくる対話のなかで考えたい。2017/11/03
レオにゃん
1
私もバンカーの一人である。長年身についた固定観念、銀行的考え方をもう一度考え直す機会になる本だと思う。なかなかゼロクリアとはならないし、目指すところへの視界が完全に晴れた訳でもないが、一つ一つ考えていくきっかけを与えてくれた気もする。2017/08/21