内容説明
世界の金融は本当に安全になったのか。規制強化による改革は未完。ハイリスク商品の復活や巨大金融機関の抵抗と世界的な超金融緩和が相まって、金融システムの不均衡はむしろ拡大しているのではないか?アカデミズムとマーケットそれぞれの立場から危機の実相を分析し、規制の行方とその実効性、そして新たな経営環境下における日本の銀行の強みを考察する。
目次
第1章 出そろった改革課題
第2章 金融危機の経済学
第3章 米国の危機と対応
第4章 問題が山積するユーロ圏
第5章 日本の金融はどう変わりつつあるか
第6章 安全な金融システムを求めて
第7章 グローバル金融はどこへ行く
第8章 邦銀の課題と希望
著者等紹介
石山嘉英[イシヤマヨシヒデ]
千葉商科大学名誉教授・大学院客員教授。1967年慶應義塾大学経済学部卒。1971年スタンフォード大学Ph.D.。大蔵省、青山学院大学(助教授)、日本IBM(経済調査部長、参与)を経て、2000年4月から2014年3月まで千葉商科大学の政策情報学部および大学院の教授。2014年4月から大学院の客員教授。IMFへの出向(エコノミスト、1973~76年)、フランスの国立ポンゼショセ学院での客員教授(1995年)、北京大学での在外研究などを経験
野崎浩成[ノザキヒロナリ]
シティグループ証券マネジングディレクター。千葉商科大学大学院客員教授。1986年慶應義塾大学経済学部卒。1991年エール大学経営大学院修了。博士(政策研究、千葉商科大学)。埼玉銀行、HSBC証券等を経て、2004年より現職。日経アナリストランキング1位(銀行部門、2014年まで10年連続)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。