内容説明
サブプライム問題に端を発したリーマンショック、そして世界金融危機。非伝統的金融政策で危機に対応するFRS。イエレン現総裁に至る金融政策を徹底分析!QE(量的緩和)の評価と出口やいかに!?
目次
第1部 アメリカ金融政策の制度・組織・運営方法(アメリカの金融制度と連邦準備制度(FRS)
FRSの現在における金融政策メカニズム
金融政策の目的・目標・アプローチ―その変遷)
第2部 アメリカ経済と金融政策の展開(アメリカ経済の発展とFRS;世界金融危機とバーナンキの非伝統的金融政策;非伝統的金融政策をめぐる評価と問題点;中央銀行の課題と将来像―混迷のなかから)
著者等紹介
田中隆之[タナカタカユキ]
1957年長野県生まれ。東京大学経済学部卒業。日本長期信用銀行産業調査部、同調査部ニューヨーク市駐在、長銀総合研究所主任研究員、長銀証券投資戦略室長チーフエコノミスト、専修大学専任講師などを経て、2001年より専修大学経済学部教授。博士(経済学)。この間、2012~13年ロンドン大学(SOAS)客員研究員。専攻:財政金融政策、日本経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masabi
9
【概要】FRSの組織体系、政策の変遷、非伝統的金融緩和政策の評価を解説する。【感想】FRSは経済成長・完全雇用、物価の安定を目的に掲げる。リーマンショック以後の金融緩和の波及経路・評価も一様に定まっていないが、継続的な緩和は現実的ではなく、どこかで打ち切りとバランスシートのスリム化が必要になる。出口戦略が求められるのは日本銀行も同様だが、突出した政府債務残高がある分日本のほうが緊急性が高い。2022/02/11
Nuts
1
FRSの組織体系、金融政策実施のメカニズムとその変遷、そして今現在行われている金融緩和政策の解説が理解しやすくまとめられている。巻末に各章のサマリーが付いている構成にも好感。金融政策波及経路の解説、非伝統的金融政策の問題点と評価が個人的に読みどころだった。株やFXなど個人投資をしていてファンダメンタルズについて関心のある方にオススメです。2014/11/14
田山河雄
0
大変複雑で困難な問題ですので、著者自身の論と云うよりもFRS及び金融政策の説明に終らざるを得なかったのかな~と思う。「出口」の困難さを云われる一方で、どう困難なのかどう解決していくのか、明るいのか暗いのか…。しかし、読取る方ももう一つなのですから何とも云えません。大いに参考に致します。2024/06/20
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