内容説明
金融リスク管理の全体像を専門知識なしでコンパクトに解説。この20年を俯瞰して、リスク管理がどう発展し、どう形式化していったかを示す。金融危機の前後から急拡大してきた新たなリスクの把握方法についての最近の発展や、バーゼルIII等の規制改革の動向を解説。リスク管理が陥りがちな罠を明らかにして、ストレステストやBCPで本当になすべきことは何かを実務的に説明。最後に、国家規制と私企業経営の関係を徹底検証し、金融規制とリスク管理の将来を論ずる。
目次
第1章 金融リスク管理の基礎―これまでのプラクティスのなかで引き続き有効なリスク管理とは(統合リスク管理の全体像;ケーススタディ;金融機関での実践;リスク管理の総合的運用)
第2章 金融規制とリスク管理実務の変遷―この20年間の発展と綻びが見え隠れしたリスク管理とは(日本の金融システムの基本構造;経営とリスク管理;リスク管理実務と銀行規制の綻び(その1 BIS規制関連)
リスク管理実務と銀行規制の綻び(その2 時価評価、検査、その他)
)
第3章 新たなリスクへの対応と金融規制の動向―金融危機を経て要請される規制とリスク管理とは(金融危機を誘発する新たなリスク―マクロリスク管理;金融規制の見直しに関する国際的動向)
第4章 リスク管理体制の点検と再構築(直ちに着手が必要な事項)―震災をふまえて見直しが必要なリスク管理とは(リスク管理の罠の再認識―天災と人災;ALM体制の再構築;オペリスク管理体制の高度化の展開)
第5章 金融の将来に向けて(今後のリスク管理の3つの視点;金融規制見直しに内包する問題点とリスク管理;金融規制見直しに内包する問題点とリスク管理;将来に向けての一考察)
著者等紹介
西口健二[ニシグチケンジ]
1981年京都大学理学部卒。1983年京都大学理学部数学教室修士課程修了。1984年大阪大学理学部数学教室助手。1987年理学博士。1987~88年西独マックス・プランク研究所客員研究員。1989年三井銀行(現三井住友銀行)入行。1991~92年米NYデリバティブ子会社。2001年統合リスク管理部副部長。2005年オペレーショナルリスク管理室長。2009年日本総合研究所理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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