出版社内容情報
化学の実験や研究では、溶媒の選択は重要な課題である。溶媒の選択には、無論沸点や融点も必要であるが、対象物が溶けるか溶けないか、また良溶媒であるか、貧溶媒であるかなどを判断することが重要である。
本書ではHildebrandらが提唱した正則溶液論から派生した溶解パラメーターの考え方を基に、汎用のデータベースからどの数値を採用すべきか等を実用的観点に立って解説した。
目次
第1章 溶解現象(溶液の理解;分子間力;熱力学の重要性;エントロピー項;エンタルピー項;自由エネルギーと臨界点)
第2章 溶解パラメーター(名称;溶解パラメーターの値;モル引力定数 ほか)
第3章 相平衡図による溶解性の理解(非結晶性高分子と溶媒の相平衡;結晶性高分子と溶媒の相平衡;溶解性を利用した分子量分別;高分子同士の相平衡)
著者等紹介
小川俊夫[オガワトシオ]
1940年千葉県市川市に誕生。1985年金沢工業大学教授。専門分野、高分子材料学。現在金沢工業大学名誉教授、工学博士(京都大学、1976年)、マテリアルライフ学会理事、高分子学会フェロー、日本接着学会終身会員、日本分析化学会永年会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 応用有限要素解析