出版社内容情報
Michael Sipser教授による “Theory of Computation” の講義はMIT屈指の名講義で、教室には活気と笑いが絶えることはない。本書はその講義ノートをもとにまとめられた、この分野の標準的教科書である。
定理を述べたあと直ちに証明に取りかからず、証明のアイデアを与える工夫、証明の失敗例に言及して理解を深めさせるなど、随所に講義の雰囲気が感じられる、教育的配慮の行き届いた教科書になっている。
第3版では、「決定性文脈自由言語」に関する節が新たに加えられたほか、問題や解答が追加されるとともに、いくつかの話題に関して、第2版刊行後の研究の進展について説明を加えた。
目次
第1巻 オートマトンと言語(序論;正規言語;文脈自由言語)
第2巻 計算可能性の理論(Church‐Turingの提唱;判定可能性;帰着可能性;計算可能性の理論における先進的な話題)
第3巻 複雑さの理論(時間の複雑さ;領域の複雑さ;問題の扱いにくさ;計算の複雑さの理論における先進的な話題)
著者等紹介
田中圭介[タナカケイスケ]
1997年北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了。現在、東京工業大学情報理工学院教授、サイバーセキュリティ研究教育センター長、博士(情報科学)。専門分野:暗号理論、計算の複雑さの理論
藤岡淳[フジオカアツシ]
1990年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。現在、神奈川大学情報学部システム数理学科教授、工学博士。専門分野:暗号理論、暗号応用
阿部正幸[アベマサユキ]
1992年東京理科大学大学院電気工学専攻科修士課程修了。現在、NTT社会情報研究所フェロー、工学博士。専門分野:暗号理論、暗号プロトコル
植田広樹[ウエダヒロキ]
1994年大阪市立大学大学院理学研究科前期博士課程(修士)修了。2019年‐現在、NTT技術企画部門セキュリティ・アンド・トラスト室次長・担当部長。専門分野:実験整数論(素因数分解)、コンサルティング(セキュリティ)
太田和夫[オオタカズオ]
1979年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。2019年‐現在、産業技術総合研究所客員研究員。専門分野:情報セキュリティ
渡辺治[ワタナベオサム]
1982年、東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。1997年、東京工業大学大学院情報理工学研究科教授。2016年、東京工業大学情報理工学院教授。現在、東京工業大学理事・副学長(研究担当)・工学博士。専門分野、計算の理論、計算の複維さの理論とその応用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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