出版社内容情報
ほんの数十年前、テレビやラジオ、電話機などの情報機器はすべてアナログ信号を用いており、コンピューターももともとはアナログであった。しかし現在までの劇的な進歩により、コンピューターはもとより、あらゆる情報機器はデジタルとなっている。
本書は、デジタル信号処理の創始者の一人であり、コンピューターの本質とその応用における原理を幅広く追求してきた著者が、デジタルな世界はどのように進歩してきたか、なぜアナログからデジタルへという大きな変化が起こったのかといった面に焦点を当て、アナログコンピューターの時代から、インターネットや人工知能が普通に存在する現代までの変遷を解説し、最後には我々の未来の話までに及ぶ。
コンピュータサイエンス的な面はもちろん、物理学的な側面からも解説を加える。同時代を生きてきた著者ならではのユニークな書籍である。若い高校生、大学生、コンピューターサイエンティスト、そして社会人まで、理系や文系に関係なく、それぞれの立場にとって、いろいろなヒントが詰まっているだろう。
[原著:The Discrete Charm of the Machine: Why the World Became Digital]
目次
第1部 バルブの世紀(離散革命;アナログのどこが問題か;信号の標準化;重要な物理学;あなたのコンピューターは写真である)
第2部 音声と画像(ビットからの音楽;ノイズの多い世界での通信)
第3部 計算(アナログコンピューター;チューリングマシーン;本質的な難しさ;魔法を探して)
第4部 今日と明日(インターネット、そしてロボット)
著者等紹介
岩野和生[イワノカズオ]
1975年、東京大学理学部数学科卒業。1987年、米国プリンストン大学コンピューターサイエンス学科Ph.D.取得。元IBM東京基礎研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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