未来へつなぐデジタルシリーズ<br> 待ち行列理論の基礎と応用

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未来へつなぐデジタルシリーズ
待ち行列理論の基礎と応用

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  • サイズ B5判/ページ数 256p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784320123496
  • NDC分類 417
  • Cコード C3341

出版社内容情報

本書は,基礎編と応用編からなる。
 基礎編(第1章~第7章)では,待ち行列理論の考え方や公式の導き方を,基本から丁寧に説き起こしている。したがって,自習用として使用することも可能である。また,待ち行列システムに現れる定量的特性について,理論的に説明している。これらのベースとなる知識は付録にまとめている。
 応用編(第8章~第13章)では,経営科学,サービスサイエンス,情報通信等の分野から,典型的な応用例を取り上げている。これは,執筆者の大学における所属学科が,会計学,経営システム学,応用数理学,情報科学,都市環境システム学を専門とする学科にまでわたっていることにもよる。これらの応用例により,待ち行列理論の各種分野での使い方の一端を知ることができる。
 また,本書は大学院でも使用できるように,やや高度な内容にまで立ち入って述べている。本書をマスターすることにより,読者の対象としている分野において新たな展開を切り開くこともできよう。

第1章 待ち行列モデルの基礎概念
1.1 待ち行列
1.2 待ち行列モデルとケンドールの記法
1.3 性能評価指標
1.4 リトルの公式
1.5 その他の基本公式
1.6 PASTA

第2章 到着過程とサービス時間分布
2.1 基本概念
2.2 再生過程
2.3 指数分布とポアソン過程
2.4 相型分布
2.5 マルコフ型到着過程

第3章 出生死滅過程による待ち行列モデル
3.1 出生死滅過程
3.2 M/M/1モデル
3.3 M/M/1(K)モデル
3.4 M/M/cモデル
3.5 M/M/c(0)モデル

第4章 離散時間マルコフ連鎖による待ち行列モデル
4.1 GI/M/1モデル
4.2 M/G/1モデル
4.3 M/G/1(K)モデル

第5章 準出生死滅過程による待ち行列モデル
5.1 相の方法
5.2 M/PH/1モデル
5.3 準出生死滅過程
5.4 その他の準出生死滅過程モデル

第6章 待ち行列ネットワーク
6.1 待ち行列ネットワークと積形式解
6.2 開放型待ち行列ネットワーク
6.3 閉鎖型待ち行列ネットワーク
6.4 性能評価指標の計算アルゴリズム

第7章 非マルコフモデル
7.1 確率比較によるアプローチ
7.2 待ち行列システムの安定性
7.3 平均待ち時間の上下界

第8章 ハンバーガーショップとコーヒーショップの待ち行列モデル
8.1 ハンバーガーショップの待ち行列モデル
8.2 フォーク並びとスーパー店員
8.3 コーヒーショップの待ち行列モデル
8.4 店員の多いハンバーガーショップとコーヒーショップ
8.5 さらに詳しく学習するために

第9章 かんばん方式による在庫管理
9.1 受注生産方式
9.2 かんばん方式
9.3 かんばん方式の待ち行列モデル
9.4 かんばん方式の性能分析
9.5 待てないかんばん方式
9.6 さらに詳しく学習するために

第10章 コールセンターのリソース設計
10.1 コールセンターの構成要素
10.2 コールセンターの待ち行列モデル
10.3 平方根公式によるリソース設計
10.4 途中放棄がある場合
10.5 さらに詳しく学習するために

第11章 無線LANの性能評価
11.1 ランダムアクセスプロトコル
11.2 アロハ方式
11.3 CSMA方式
11.4 IEEE 802.11 DCF方式
11.5 さらに詳しく学習するために

第12章 インターネットにおける多重化
12.1 多重化特性
12.2 多重化利得,分割損
12.3 多重化による到着過程の変化
12.4 Asymptotic decay rateと多重化
12.5 インターネットQoS
12.6 さらに詳しく学習するために

第13章 インターネットのアクセス宛先発生パターン
13.1 アクセス宛先の局所性とキャッシュ
13.2 インターネットアクセスパターンを記述するための基本用語
13.3 スタック成長逆関数の時間推進不変性
13.4 アクセス宛先発生パターンのモデル
13.5 キャッシュ性能
13.6 さらに詳しく学習するために

付録A 確率論の基礎
A.1 確率変数と確率空間
A.2 期待値,分散,ラプラス-スティルチェス変換,確率母関数
A.3 確率変数に関する便利な不等式
A.4 条件付き確立と独立
A.5 独立同一分布に従う確率変数列とランダムウォーク
A.6 離散な確率変数の例
A.7 連続な確率変数の例

付録B マルコフ連鎖
B.1 連続時間マルコフ連鎖
B.2 離散時間マルコフ連鎖
B.3 さらに詳しく学習するために

付録C 点過程論
C.1 点過程論とは
C.2 定常性
C.3 パルム測度
C.4 率保存則
C.5 確率強度
C.6 さらに詳しく学習するために

目次

待ち行列モデルの基礎概念
到着過程とサービス時間分布
出生死滅過程による待ち行列モデル
離散時間マルコフ連鎖による待ち行列モデル
準出生死滅過程による待ち行列モデル
待ち行列ネットワーク
非マルコフモデル
ハンバーガーショップとコーヒーショップの待ち行列モデル
かんばん方式による在庫管理
コールセンターのリソース設計
無線LANの性能評価
インターネットにおける多重化
インターネットのアクセス宛先発生パターン
確率論の基礎
マルコフ連鎖
点過程論

著者等紹介

川島幸之助[カワシマコウノスケ]
1969年5月東京大学工学部卒業。6月日本電信電話公社入社。1997年7月NTTアドバンステクノロジ株式会社入社。2002年4月東京農工大学工学部教授。2012年4月‐現在、東京農工大学名誉教授。2012年4月‐現在、首都大学東京客員教授。東京大学博士(工学)。1978年3月電子通信学会学術奨励賞。1982年3月電子通信学会論文賞(共著)。1986年4月日本オペレーションズ・リサーチ学会文献賞。1996年3月電気通信普及財団賞テレコムシステム技術賞(共著)

塩田茂雄[シオダシゲオ]
1986年3月早稲田大学理工学部卒業。1988年3月東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。4月日本電信電話株式会社入社。2001年3月千葉大学工学部助教授。2008年4月‐現在、千葉大学大学院工学研究科教授。東京大学博士(工学)。2013年10月IEEE MASS Best Poster Award(共著)。電子情報通信学会会員、日本オペレーションズ・リサーチ学会会員、IEEE会員、ACM会員

河西憲一[カワニシケンイチ]
1993年3月東北大学理学部卒業。1995年3月東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。4月日本電信電話株式会社入社。2001年6月群馬大学工学部助手。2006年2月群馬大学工学部助教授。名称変更を経て、群馬大学大学院理工学府准教授。京都大学博士(情報学)。日本オペレーションズ・リサーチ学会会員、電子情報通信学会会員

豊泉洋[トヨイズミヒロシ]
1989年3月早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。4月日本電信電話株式会社入社。1999年6月会津大学性能評価講座講師。2005年4月早稲田大学会計研究科助教授。2007年4月‐現在、早稲田大学応用数理学科併任。2009年4月‐現在、早稲田大学会計研究科教授。早稲田大学博士(工学)。1997年3月電子通信情報学会学術奨励賞。2013年3月BIOTECHNO 2013 Best Paper Award(共著)。日本オペレーションズ・リサーチ学会会員、電子情報通信学会会員、日本応用数理学会会員、IEEE会員、INFORMS会員、SIAM会員、日本数理生物学会会員

会田雅樹[アイダマサキ]
1989年3月立教大学大学院理学研究科博士課程前期課程修了。4月日本電信電話株式会社入社。2005年4月首都大学東京システムデザイン学部准教授。2007年4月‐現在、首都大学東京システムデザイン研究科教授。東京大学博士(工学)。1996年3月電子情報通信学会学術奨励賞。2013年5月電子情報通信学会通信ソサイエティ論文賞。電子情報通信学会会員、日本オペレーションズ・リサーチ学会会員、IEEE会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

0422

3
とてもいい。概論わかる。2015/03/25

PapaShinya

1
教科書です。講義を聴きながらなら良いが、独学で全部をこなすのは忍耐力がいる。ので、第1章の基本概念だけをしっかり読んで、後の章は辞書的に使うのもアリかも。各分野に応用されている待ち行列モデルがどのタイプか、それについての章のみ読んでみるとかも。練習問題もついているので、キチンとやれば実力つくかも。ただ・・・ちょっと退屈。2022/10/30

1
待ち行列は実生活に身近に見られる現象である。電話網の構成や窓口などのサービス量を確率変数としみなして分布関数を指定することについて序盤で書かれている。待ち行列の勉強をしてこなかったので、リトルの公式や平衡分布などは殆ど聞いたことがなかった。確率過程の話ならある程度理解できる。待ち行列ネットワークと積形式解などはまだまだ勉強が必要である。参考文献があったのよかった。2015/05/22

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