内容説明
計算機の急速な発達とともに、計算は理論、実験と並ぶ第3の方法として注目されるようになった。計算機の高度な利用に基づく計算科学の発展に強い期待が寄せられており、どのような対象を、どんな視点から、いかに計算するかなど、計算についての系統的・体系的な考察が必要になってきた。本書は、この新しい科学を見渡す視点を紹介する。
目次
第1章 計算科学について(1つのまとまりとしての「計算科学」;計算科学の考え方)
第2章 計算科学の発展(計算科学とシミュレーション;シミュレーションの類型 ほか)
第3章 現象を計算機の中に作り出す(生体分子の計算機シミュレーション;気象のシミュレーション)
第4章 計算機によって論理を発見する(タンパク質の論理;計算科学的手法に基づく超伝導発現機構の理論 ほか)
第5章 何を計算するか(データ同化とは;マルチパスシミュレーション ほか)
著者等紹介
金田行雄[カネダユキオ]
1976年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、名古屋大学大学院工学研究科教授・理学博士。専門は流体力学
笹井理生[ササイマサキ]
1985年京都大学大学院理学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、名古屋大学大学院工学研究科教授・理学博士。専門は理論生物物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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