出版社内容情報
組合せゲーム理論について基本的な内容から最先端の研究まで幅広く解説。
組合せゲーム理論とは、運の要素や伏せられた情報がないゲームに潜む数学的な構造を探る理論であり、ゲームという身近で楽しい題材を取り扱いつつ、深い数学的な構造を含んでいる非常に興味深い理論である。近年では、他の数学分野との繋がりが調べられたり、競技プログラミングの問題として取り上げられたりするなど、組合せゲーム理論に関心を持つ人が増えている。
本書では、組合せゲーム理論に興味のあるすべての人が読み進められるように、可能な限り、定理などの主張の証明は詳細に述べた。また、基礎的な概念をできるだけ網羅しつつ、そこからどのような展開がなされているのかを紹介し、さらなる勉強の助けとなることを目指した。各章末には演習問題を用意し、巻末に解答例をまとめているため、独学にも適している。
目次
第1章 組合せゲーム
第2章 ニムとグランディ数
第3章 様々な不偏ゲーム
第4章 非不偏ゲームの性質
第5章 様々な局面の値
第6章 超現実数とゲームの終局値
第7章 発展的な話題
著者等紹介
安福智明[アブクトモアキ]
2020年筑波大学大学院数理物質科学研究科博士後期課程数学専攻修了、博士(理学)。現在、国立情報学研究所特任研究員、早稲田大学ゲームの科学研究所招聘研究員、日本組合せゲーム理論研究集会副代表。専門:組合せゲーム理論、離散数学、ゲーム情報学
坂井公[サカイコウ]
1978年東京工業大学理工学研究科修士課程情報科学専攻修了。2019年まで筑波大学数理物質系数学域准教授。現在、神奈川大学非常勤講師、理学博士。専門:理論計算機科学、組合せゲーム理論
末續鴻輝[スエツグコウキ]
2010年大阪府立茨木高校卒業。現在、国立情報学研究所特任研究員、早稲田大学ゲームの科学研究所招聘研究員、日本組合せゲーム理論研究集会代表。専門:組合せゲーム理論、理論計算機科学、ゲーム情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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