出版社内容情報
ノンパラメトリック法は古くから主として検定の分野で2標本検定、無作為性の検定等で提案されていたが、1960年代からノンパラメトリック法による種々の関数の推定法が開発されてきた。本書では、そのうち分布関数、密度関数や回帰関数について、一定の滑らかさのみを仮定して、ノンパラメトリックな推定と検定を行う方法を紹介する。また、セミパラメトリックモデルと呼ばれる、それらの中間的なモデルについても解説する。さらに、それらの漸近的性質について、基本的な部分と比較的踏み込んだ一部の内容についても証明を含めて紹介した。最終章ではブートストラップ法も慨説する。
目次
第1章 ノンパラメトリック密度推定法(累積分布関数のノンパラメトリック推定;密度関数のノンパラメトリック推定)
第2章 回帰関数のノンパラメトリック推定(Nadaraya‐Watson(NW)カーネル推定量
NWカーネル推定量の漸近的性質 ほか)
第3章 セミパラメトリック推定法(パラメトリックモデル、ノンパラメトリックモデル、セミパラメトリックモデル;代表的なセミパラメトリックモデルと推定量 ほか)
第4章 回帰関数の関数型の検定(ノンパラメトリック回帰を使う検定;経験過程を使った検定 ほか)
第5章 ブートストラップ法(ブートストラップ法の考え方;ブートストラップ標本とブートストラップ分布 ほか)
著者等紹介
西山慶彦[ニシヤマヨシヒコ]
1996年名古屋大学情報文化学部講師。2005年‐現在、京都大学経済研究所教授。専攻:計量経済学、数理統計学
人見光太郎[ヒトミコウタロウ]
1996年京都大学経済研究所講師。2011年‐現在、京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科教授。専攻:計量経済学、数理統計学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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