出版社内容情報
本書は,高校で行列を学ばずに理工系学部へ進学した2015年度からの全学生へ向けの線形代数学の教科書である。
近畿大学工学部の線形代数学の講義録をまとめた本書は,ベクトルや行列の四則演算の定義を提示する段階から始め,150ページ程度の間に線形代数に関する必須知識が非常にコンパクトに納められている。
「あとがき」では,第1~8章までに取り上げたいくつかの定理などに関する発展的な内容を扱う。そのため,線形代数の基礎課目の入門書としてはもちろん,一般的な数学書としても楽しめる内容となっている。
第1章 ベクトル
1.1 ベクトルの和
1.2 ベクトルの内積
1.3 空間における平面
1.4 空間における直線
1.5 ベクトルの外積
第2章 行列
2.1 行列の和と実数倍
2.2 行列の積
2.3 対象行列・交代行列
第3章 行列式
3.1 順列
3.2 行列式
3.3 2次と3次の行列式
第4章 行列式の性質
4.1 行列式と転置行列
4.2 多重線形性・交代性
4.3 行列式と積
4.4 行列式の展開
4.5 余因子行列
第5章 数ベクトル空間
5.1 数ベクトル空間
5.2 1次従属・1次独立
5.3 部分空間
第6章 行列の階数
6.1 行列の階数
6.2 消去法と逆行列
第7章 連立一次方程式
7.1 クラメルの公式
7.2 消去法と連立一次方程式
7.3 同次連立一次方程式
7.4 解と階数
第8章 固有値と固有ベクトル
8.1 線形写像
8.2 固有値
8.3 固有ベクトル
8.4 行列の対角化
あとがき 本文関連事項
索引
目次
第1章 ベクトル(ベクトルの和;ベクトルの内積;空間における平面 ほか)
第2章 行列(行列の和と実数倍;行列の積;対象行列・交代行列)
第3章 行列式(順列;行列式;2次と3次の行列式)
第4章 行列式の性質(行列式と転置行列;多重線形性・交代性;行列式と積 ほか)
第5章 数ベクトル空間(数ベクトル空間;1次従属・1次独立;部分空間)
第6章 行列の階数(行列の回数;消去法と逆行列)
第7章 連立一次方程式(クラメルの公式;消去法と連立1次方程式;同次連立方程式 ほか)
第8章 固有値と固有ベクトル(線形写像;固有値;固有ベクトル ほか)
著者等紹介
来嶋大二[キジマダイジ]
広島大学大学院理学研究科数学専攻博士前期課程修了。現在、近畿大学工学部教授。理学博士
田中広志[タナカヒロシ]
岡山大学大学院自然科学研究科数理電子科学専攻博士後期課程修了。現在、近畿大学工学部講師。博士(理学)
小畑久美[コバタクミ]
近畿大学大学院総合理工学研究科理学専攻博士後期課程修了。現在、近畿大学工学部助教。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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