出版社内容情報
本書は数理奇術のわかりやすい紹介である。数々の美しいトランプ奇術は,ギルブレスの原理およびその一般化を利用しているが,本書ではそれらの中でも最も見事なトリックを紹介する。読者は本書から,シャフルの数学的性質や,偶奇性の奇術において果たす役割やそれが強力で簡潔な証明を与えることを学べるであろう。また,ギルブレスの原理がマンデルブロー集合と密接な関係があることや,ペンローズタイルの理論や計算機のソートアルゴリズムに適用できることを明らかにする一方で,数理奇術に多大な貢献をした奇術師たちも紹介している。そして本書の最も特筆すべきところは,高等数学のあまり知られていない定理を数多く紹介していることである。
本書は,ひとりでできる見事なトリックから,本格的な数学へと読者を導く一冊である。
第1章 数学の香り
第2章 グルッと回って
第3章 これは何にでも効くのか
第4章 万有巡回系列
第5章 ギルブレスの原理からマンデルブロー集合へ
第6章 一糸乱れぬシャフル
第7章 最古の数理娯楽?
第8章 易占のマジック
第9章 山あれば谷あり
第10章 数理奇術師列伝
第11章 さらなる高みへ
第12章 秘密について
内容説明
一人は“世界屈指のカードマジシャン”、もう一人は“ジャグリングの達人”。二人の数学者が書いた数学的手品・手品の数学の傑作!
目次
第1章 数学の香り
第2章 グルッと回って
第3章 これは何にでも効くのか
第4章 万有巡回系列
第5章 ギルブレスの原理からマンデルブロー集合へ
第6章 一糸乱れぬシャフル
第7章 最古の数理娯楽?
第8章 易占のマジック
第9章 山あれば谷あり
第10章 数理奇術師列伝
第11章 さらなる高みへ
第12章 秘密について
著者等紹介
ダイアコニス,パーシ[ダイアコニス,パーシ] [Diaconis,Persi]
スタンフォード大学の著名な統計学者
グラハム,ロン[グラハム,ロン] [Graham,Ron]
ベル研究所を退職後、今はカリフォルニア大学サンディエゴ校の教授で、組合せ数学の専門家
川辺治之[カワベハルユキ]
1985年、東京大学理学部卒業。現在、日本ユニシス(株)上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。