内容説明
本書は、直接的には経済摩擦により口火が切られた、先端技術をめぐる最先進諸国間の国際競争を中心に述べた。最先進諸国の国運を賭けたハイテクノロジー分野において、今後米国が総力をあげて取り組むようになれば(SDIはその重要な兆候である)、アメリカ人の世界的なシステムづくりの才能は遺憾なく発揮されるであろう。こうしたシステムが完成したときは、日本は他の多くの分野でそうであったように、米国というお釈迦様の手のひらで踊る孫悟空の役割を演じさせられる恐れなしとしない。
目次
1章 経済摩擦と技術摩擦
2章 米国の技術戦略
3章 欧州の技術戦略
4章 エピローグ―国際性と創造性の高揚