出版社内容情報
●内容
今,産業界ではコンピュータ支援によるものづくり技術が盛んである。本書では,機械系の学生を対象に,構想・概念設計から詳細設計にいたる広範囲な一連の設計教育のなかで,ものづくりの3次元化に欠かせない3次元形状モデリングの基本とそれに基づく製図についてとりまとめる。特に,機械設計の初年時,導入教育として,実際3次元CADシステムSolidWorksを実践的に使いながら自学自習ができ,かつ体験的に教育できる教材作成に努める。教員とともにモデル作成ができ,やってみせる教育にもなり,機械設計がビギナーでも身近なものとして感じられ,広範囲な設計教育の導入教育として動機付けにもなるよう心掛けた。本書の特徴として次のような項目が挙げられる。
1. 機械設計の導入教育として,従来の「コマンドベースのモデリング技法」から「機能性を重視した3D形状モデリング」へとその基本とその考え方について入門書をめざす。
2. 3次元形状モデリングを通じて形づくりだけに止まらず,機能を作り込む設計や製作を考えた設計など設計の基本プロセスをも考えながらモデリングを行う。
3. 3次元CADで作成したモデルデータから2次元図面の作成を行い,そのプロセスから機能設計と生産設計間の相互理解を促す。
4. 3次元形状モデリングに際して,開始するスケッチ面の選び方や原点のとらえ方に注意をはらい,何から,どこからモデリングするか設計基準を考えさせる。
目次
第1章 ものづくりの3次元デジタル技術
第2章 設計の基本と3次元モデリング技法
第3章 SolidWorksを使ってみよう
第4章 スケッチの詳細
第5章 3次元モデリング技法
第6章 図面について
第7章 アセンブリの基本
著者等紹介
宋相載[ソウンサンチェ]
1959年韓国生まれ。1992年京都大学大学院工学研究科博士課程修了(精密工学専攻)。同年博士(工学)を取得。1992年広島工業大学専任講師。1995年ドイツ・アーヘン工科大学(RWTH)、デンマーク技術大学(DTU)に各6ケ月間客員研究員として従事。2005年広島工業大学教授。専門分野、生産システム工学ならびに生産管理工学、特にセル生産やショップフロア・コントロール、CAD/CAM、デジタル・エンジニアリングの設計・管理・運用法などの研究に従事
日高慶明[ヒダカヨシアキ]
1980年広島生まれ。2002年広島工業大学工学部経営工学科卒業。2002年株式会社今西製作所入社。2006年広島工業大学プロジェクト研究センター研究員。専門分野、機械設計とCAD/CAM/CAEの仕事に従事。主にPro/Engineer、AutoCAD、SolidWorks、Rhinoceros、MICRO CADAM、Unigraphics、GOelanなどのアプリケーションを使用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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