出版社内容情報
●内容
ナノテクノロジーは,広い領域にまたがる学際的な技術であるため,どこでも通用する定本はない。啓蒙書はすでに多数出版されているが,これから進路をきめる学生や,領域間の理解のために役立つ本は少ない。本シリーズは,学生・院生はもとより,ナノテク関連の研究者・技術者がそれまでの専門とは異なる分野のナノテクを学びはじめる際に役立つことをねらいとしたシリーズである。たとえばバイオ関連のナノテク知識が急に必要となった化学・物理・工学関係者のために必要な基礎知識を簡潔にわかりやすく提供するのが『ナノテクのためのバイオ入門』であり,他の3巻も同様の方針で編集されている。 本巻では,化学・材料を専門としない学生・研究者・技術者のために,必要とされるナノテクの基礎知識を簡潔にわかりやすく提供する。
●目次
オーバービュー・・・・・本間芳和・北森武彦
Chapter 1 基本構造:機能性有機分子,超分子,ナノチューブ,機能性有機モチーフとしてのデンドリマー・・・・・江 東林
Chapter 2 高次構造:ミセル,コロイド,ナノファイバー・・・・・大塚英典・片岡一則
Chapter 3 局所構造:液液ナノ界面,固体界面,ナノ粒子・・・・・山本茂樹・飯国良規・渡會 仁
Chapter 4 トップダウン構築・・・・・火原彰秀・北森武彦
Chapter 5 ボトムアップ構築:金属および半導体基板表面への機能性分子層の形成・・・・・近藤敏啓・山田 亮・魚崎浩平
Chapter 6 集団的ナノ構築・・・・・栗原和枝
Chapter 7 貴金属触媒における粒子径と担体の効果・・・・・春田正毅
Chapter 8 ナノ材料の分析計測・・・・・本間芳和
Chapter 9 単一分子の分析計測・・・・・川合真紀
Chapter 10 ナノ・マイクロ構造による分析計測・・・・・金 幸夫
目次
ナノスケール構造(基本構造―機能性有機分子、超分子、ナノチューブ、機能性有機モチーフとしてのデンドリマー;高次構造―ミセル、コロイド、ナノファイバー;局所構造―液液ナノ界面、固体界面、ナノ粒子)
ナノスケール構築(トップダウン構築;ボトムアップ構築―金属および半導体基板表面への機能性分子層の形成;集団的ナノ構築 ほか)
ナノスケール分析(ナノ材料の分析計測;単一分子の分析計測;ナノ・マイクロ構造による分析計測)
著者等紹介
本間芳和[ホンマヨシカズ]
1978年東北大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了、日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所、NTT物性科学基礎研究所を経て、2004年より現職。東京理科大学理学部物理学科教授、工学博士。専攻は物性物理学、ナノ構造物理学
北森武彦[キタモリタケヒコ]
1980年東京大学教養学部基礎科学科卒業(物理・数学コース)、(株)日立製作所エネルギー研究所研究員、東京大学工学部助手、講師、助教授を経て、1998年より現職。東京大学大学院工学系研究科教授、財団法人神奈川科学技術アカデミープロジェクトリーダー、工学博士。専攻はマイクロ・ナノ化学、超高感度分析化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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