創薬天然物化学―資源と臨床を結ぶ科学

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創薬天然物化学―資源と臨床を結ぶ科学

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  • サイズ B5判/ページ数 520p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784320065055
  • NDC分類 499.39
  • Cコード C3047

出版社内容情報

薬学・農学・理工学・医学等の学生を対象とした天然物化学の教科書。「成分の起源」を示す豊富な写真から「生命の物語」に触れる。

本書は、自然界に存在する多様な生物資源が、いかにして人の命を救う薬へと姿を変え、健康と福祉に寄与してきたのかを、科学的かつ情熱的に描いた一冊です。創薬における天然物は、単なる分子や化学構造にとどまりません。それは、ある植物が過酷な環境を生き抜くために生み出した代謝産物であり、ある微生物が生存競争の中で合成した化合物であり、また、ある海洋生物が種の存続をかけて紡ぎ出した、まさに生命の知恵の結晶です。本書では、こうした天然物がどのような生物から、いかなる環境下で生まれたのかを視覚的にも伝えるため、可能な限り「成分の起源」を示す写真を添えました。野に咲く花、熱帯の森に根を張る樹木、海を泳ぐ生物、高山に育まれる菌類――それぞれの姿を通して、読者は成分の背後にある「生命の物語」に触れることができます。この試みは、従来の教科書には見られなかった新たな挑戦です。物質の性質や機能を理解するだけでなく、その背景にある自然の叡智と進化の軌跡を知ること。それは、創薬を志す者にとって、科学の枠を超えて感性と倫理観を育む大切な契機になると、私たちは信じています。また本書では、現代医学に加え、日本の伝統医学である漢方に用いられる生薬や、西洋の植物療法におけるメディカルハーブ、植物精油などについても幅広く取り上げました。東西の伝統と現代科学を結ぶ一助となることを願っています。天然物化学の学びを通じて、自然と生命、そして人間をつなぐこの道の先に、希望の光を見出していただければ幸いです。
第1章から第7章では、天然物化学の基礎として、生合成、有機化学、立体化学、構造解析、糖質および脂質について平易に解説しています。続く第8章から第10章では、芳香族化合物、イソプレノイド、アルカロイドといった重要成分を扱い、豊富なカラー写真を配し、唯一無二の書として全体を構成しました。さらに、第11章では微生物由来天然物、第12章では海洋生物由来天然物、そして第13章では植物精油に関する最新の知見を紹介し、天然物化学の広がりと深さを伝える構成としました。


【目次】

CHAPTER 1 創薬における天然物化学の役割
1.1 天然物化学の序  
1.2 創薬における天然物化学の潮流
1.3 モルヒネの発見と鎮痛薬の創製
1.4 抗マラリア薬の創製
1.5 日本の天然物創薬研究
1.6 免疫抑制薬の創製
1.7 抗寄生虫薬の創製
1.8 21 世紀における天然物化学と天然物創薬の発展
1.9 生物資源の探索と持続可能な利用のために
1.10 まとめ

CHAPTER 2 生合成
2.1 一次代謝と二次代謝  
2.2 代謝をするために
2.3 光合成 
2.4 二次代謝  

CHAPTER 3 有機化学の基礎~天然物化学を学ぶ前に~
3.1 官能基 

CHAPTER 4 天然物化学を理解するための立体化学
4.1 天然物有機化合物の表記法 
4.2 異性体の分類 
4.3 構造異性体  
4.4 立体異性体  
4.5 立体配座異性体 

CHAPTER 5 構造決定
5.1 物理化学的性質  
5.2 機器分析  
5.3 絶対立体配置の決定  
5.4 おわりに  

CHAPTER 6 糖質
6.1 糖質の分類法  
6.2 単糖類  
6.3 二糖類  
6.4 少糖類  
6.5 環状オリゴ糖:シクロデキストリン  
6.6 多糖類  

CHAPTER 7 脂肪酸と脂質
7.1 脂質の分類  
7.2 脂肪酸  
7.3 単純脂質  
7.4 複合脂質  
7.5 エイコサノイド  

CHAPTER 8 芳香族化合物
8.1 シキミ酸由来の芳香族化合物 
8.2 フェニルプロパノイド 
8.3 クマリン 
8.4 リグナン 
8.5 C6-C1 化合物,C6-C2 化合物,C6 化合物 
8.6 酢酸-マロン酸経路由来の芳香族化合物 
8.7 シキミ酸経路と酢酸-マロン酸経路の複合経路由来の芳香族化合物
8.8 タンニン  

CHAPTER 9 イソプレノイド(テルペノイド,ステロイド,カロテノイド)
9.1 イソプレノイド経路  
9.2 モノテルペン  
9.3 セスキテルペン  
9.4 ジテルペン  
9.5 セスタテルペン 
9.6 トリテルペン  
9.7 サポニン  
9.8 ステロイドとステロイドサポニン 
9.9 強心ステロイド・強心配糖体  
9.10 ステロイドサポニン 
9.11 カロテノイド  
9.12 アポカロテノイド 

CHAPTER 10 アルカロイド
10.1 アルカロイドの概要 
10.2 オルニチン由来のアルカロイド 

目次

1 創薬における天然物化学の役割
2 生合成
3 有機化学の基礎~天然物化学を学ぶ前に
4 天然物化学を理解するための立体化学
5 構造決定
6 糖質
7 脂肪酸と脂質
8 芳香族化合物
9 イソプレノイド(テルペノイド、ステロイド、カロテノイド)
10 アルカロイド
11 微生物由来天然物
12 海洋生物由来天然物
13 天然物化学における植物精油の役割

著者等紹介

小池一男[コイケカズオ]
東邦大学名誉教授

古平栄一[コダイラエイイチ]
北里大学薬学部附属薬用植物園准教授

白畑辰弥[シラハタタツヤ]
北里大学薬学部准教授

藤井幹雄[フジイミキオ]
国際医療福祉大学薬学部教授

藤原裕未[フジワラユミ]
国際医療福祉大学成田薬学部講師

李巍[リギ]
東方大学薬学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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