出版社内容情報
生態学・陸水学・海洋学・森林学などの生態系科学・環境科学分野においては、データ分析スキルのニーズが近年益々高まっている。本書はこのようなニーズに応えるものとして、生態学・環境科学に興味があり、データ分析による演習・実習科目に取り組む学部1~2年生、卒業研究に取り組む4年生、修士論文に取り組む大学院生へ向けた入門書である。
本書ではデータ分析の第一歩であるR分析環境の設定からデータの前処理、単変量解析、多変量解析の入り口までを、陥りがちな多種多様なつまずきポイントに触れながら、実際のデータ分析の流れに沿った順序で丁寧に解説する。特に、R分析の設定時のエラー、データの前処理の失敗、類似手法からの選択ミス、など頻発する問題のトラブルシューティングが詳しい。サンプルデータを書籍冒頭で示し、最初から最後まで一貫してそのサンプルデータをもとに説明することで、分析手法の意味・位置づけが理解しやすくなるとともに、サンプルデータの代わりに読者が自身のデータを用いることですぐに分析を実践できる。さらに最終部では、本書で解説していない手法に関するプログラミングを読者自身が独学する秘訣にも触れる。
目次
第1部 データ分析を始める前に(本書の使い方;R環境の準備)
第2部 データの整理整頓(Rにデータを読み込む;大量のデータを読み込む;読み込んだデータの整理整頓)
第3部 データ分析の基盤(単変量解析)(単変量解析の基盤;単変量解析の次の一歩)
第4部 生態学のためのデータ分析(多変量解析)(多変量解析の基盤;多変量解析の次の一歩)
第5部 さらに一歩先へ(データ分析結果の整理と共有;独学の世界へようこそ)
付録
著者等紹介
三木健[ミキタケシ]
2006年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了。2008~2018年にかけて国立台湾大学海洋研究所助教・准教授・教授、2018年龍谷大学理工学部教授を経て、2020年より現職。現在、龍谷大学先端理工学部教授、博士(理学)。専門:生態学、数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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