出版社内容情報
本書は、生態学やその関連分野における標本抽出(サンプリング)の入門書である。標準的な標本抽出法(単純無作為標本抽出法、層別標本抽出法、系統標本抽出法など)に加えて、生態系を対象とした研究やモニタリングでしばしば利用される標本抽出法(適応標本抽出法、除去法、標識再捕法など)を幅広く解説している。読者は、標本抽出の考え方や実践の方法、データの統計解析などについて、具体的な事例を見ながら学ぶことができる。
[原著: Introduction to Ecological Sampling, Taylor & Francis, 2014]
目次
1 はじめに
2 標準的な標本抽出法と解析法
3 適応標本抽出
4 ライントランセクト標本抽出
5 除去法と比の変化法
6 区画なし標本抽出
7 標識再捕標本抽出と閉鎖個体群モデルの概要
8 開放個体群の捕獲再捕獲法モデル
9 占有モデル
10 環境モニタリングに対する標本抽出デザイン
11 トレンド解析のモデル
著者等紹介
マンリー,ブライアンF.J.[マンリー,ブライアンF.J.] [Manly,Bryan F.J.]
2000年までニュージーランド・ダニーデンにあるオタゴ大学で統計学の教授として勤めた後、アメリカ合衆国に渡り、Western EcoSystems Technology社でコンサルタントとして勤務している。彼は、生物学の問題に適用されるあらゆる統計学に関心を持っており、近年は特に海や川の生物に関連した解析を行っている
アルバート,ジョージ A.ナヴァッロ[アルバート,ジョージ A.ナヴァッロ] [Alberto,Jorge A.Navarro]
メキシコ・ユカタン自治大学の教授である。1986年より生物学の学部生を対象とした統計学と標本抽出デザインの講義を担当し、1994年以降は海洋生物学と自然資源管理学の大学院生を対象とした講義も行ってきた。現在の研究課題は、群集生態学や生物多様性保全、生物地理学における統計学的手法の開発である
深谷肇一[フカヤケイイチ]
2012年北海道大学大学院環境科学院生物圏科学専攻博士課程修了。現在、国立環境研究所生物多様性領域主任研究員、博士(環境科学)。専門は統計生態学、個体群生態学、群集生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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