ブレインサイエンス・レクチャー<br> 自己と他者を認識する脳のサーキット

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ブレインサイエンス・レクチャー
自己と他者を認識する脳のサーキット

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784320057944
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C3345

出版社内容情報

 私たちは毎日の生活の中で,当たり前のように自己を自己と認識している。他者との関わりも欠かすことができない。では,脳の中で自己と他者の動きや心はどのように映し出されているのだろうか。

 本書では,その要となる脳部位について丁寧に取り上げ,コラムを織り交ぜながら,まず自分自身の身体や心を自分の脳でどのように表現しているかを解説する。そして,目に見えない他者の心を推測する心のはたらきである「心の理論」や「共感」の脳内メカニズムがどのようなものかを,神経心理学や脳機能イメージング研究などを通じて紹介。さらに,さまざまな動物とヒトとを比較することで,進化の過程で私たちに引き継がれてきたものについてや,ヒトに特徴的な心のはたらきについても追っていく。

第1章 はじめに
1.1 脳のはたらきを調べるには
  1.1.1 脳の障害によって起こる症状から調べる“神経心理学”
  1.1.2 脳の電気活動を測る“神経生理研究”
  1.1.3 外側から脳の画像をとらえる“脳機能画像技術”
1.2 大脳皮質の構成
  1.2.1 頭頂葉
  1.2.2 体性感覚野
  1.2.3 前頭葉
  1.2.4 前頭前野
  1.2.5 高次運動野
  1.2.6 運動前野
  1.2.7 上側頭溝
  1.2.8 側頭頭頂接合部

第2章 自己の身体を認識する
2.1 自己とは何か
2.2 自分の身体は自分のものだと思う感覚
  2.2.1 逆さメガネと自己受容感覚
  2.2.2 ラバーハンド錯覚
  2.2.3 自分の身体を知覚する運動前野
  2.2.4 自分の身体を知覚する頭頂連合野
  2.2.5 自分の身体を知覚する要素
2.3 自分の動きを知覚する脳
  2.3.1 2つの視覚系経路
  2.3.2 頭頂連合野の構成とその出力経路
  2.3.3 自分の動きを実行する脳部位
  2.3.4 自分の動きを予測してモニターする
  2.3.5 道具もタイミングが一致すれば自分の一部
  2.3.6 自分の行動を決定する脳部位
2.4 顔を認知する
  2.4.1 自分の顔に口紅がついていたら
  2.4.2 鏡の世界が過去だったら
  2.4.3 動物は自分の顔を認知できる?
  2.4.4 顔認知に関わる脳部位
  2.4.5 自分の顔を認知する脳部位
2.5 身体の視覚情報を処理する部位

第3章 自己の心を理解する“自己意識”
3.1 ジョハリの窓
3.2 メタ認知とは
3.3 外からみた自分,中からみた自分
3.4 自己意識の発達過程
3.5 動物のメタ認知
3.6 自己の名前認識
3.7 動物の名前認識
3.8 自己の身体の痛みを認識する脳
3.9 ひとりぼっちを痛いと認識する脳
3.10 自己の気分を認識する脳
3.11 自己を内省する脳

第4章 他者との関係を認識する
4.1 社会脳とは
4.2 動物たちの雌雄の判別
4.3 顔の性別識別
4.4 顔による個体認識
4.5 社会的順位の認知
4.6 立場によって振舞いを変える脳のメカニズム
4.7 情動を伝えるボディランゲージ
4.8 匂いで伝わるピンチ
4.9 表情を読む動物
  4.9.1 ヒトの表情を読むイヌ
  4.9.2 表情を読むサル
4.10 他者の表情を理解する脳のメカニズム
4.11 他者との公平性を認知する
4.12 サルも公平性を認知する
4.13 自閉症児における表情への反応

第5章 他者の動きから心を読む
5.1 他者の動きを理解する
5.2 サルで発見されたミラーニューロン
5.3 ヒトのミラーニューロン
5.4 ミラーニューロンシステムに関わる脳部位
5.5 他者の感覚を共有するニューロン
5.6 ミラーニューロンシステム活性の条件
5.7 ミラーニューロンをもつ動物
5.8 ミラーニューロンシステムと自他の区別

第6章 他者の情動が伝染する,他者の情動に共感する
6.1 共感とは
6.2 痛みの情動伝染
6.3 痛みの伝染のネットワーク
6.4 どこまでが自己でどこまでが他者か
6.5 共感できる相手,共感できない相手
6.6 ロボットにも共感できる?
6.7 過去の経験が共感に影響を及ぼす
6.8 あくびの伝染
6.9 共感の障害
  6.9.1 アレキシサイミア
  6.9.2 サイコパス
6.10 共感のタイプ
6.11 喜びの共感

第7章 他者の心を理解する“心の理論”
7.1 心の理論を研究するためには
7.2 心の理論の発達
7.3 動物における心の理論
7.4 心の理論と自閉症スペクトラム
7.5 自己・他者・対象物の三項関係
7.6 他者の心を読むために必要なシステム
7.7 他者の視線を追う
7.8 視線の共有によって起こる現象
7.9 他者の視線を検出する脳部位
7.10 他者の目の表情を理解する
7.11 アニメーションをモデルとした心の理論
7.12 心の理論の神経基盤
  7.12.1 心の理論に関わる内側前頭前野,後部上側頭溝,側頭極
  7.12.2 心の理論に関わる側頭頭頂接合部
  7.12.3 損傷研究とイメージング研究の不一致

第8章 “ミラーニューロン”と“共感”と“心の理論”の違い
8.1 ミラーニューロンがはたらくとき
8.2 共感がはたらくとき
8.3 心の理論がはたらくとき
8.4 他者から学ぶ新しい価値観
8.5 他者としての自己
8.6 まとめ

おわりに

引用文献

索 引

浅場 明莉[アサバ アカリ]

一戸 紀孝[イチノヘ ノリタカ]

市川 眞澄[イチカワ マスミ]

目次

第1章 はじめに
第2章 自己の身体を認識する
第3章 自己の心を理解する“自己意識”
第4章 他者との関係を認識する
第5章 他者の動きから心を読む
第6章 他者の情動が伝染する、他者の情動に共感する
第7章 他者の心を理解する“心の理論”
第8章 “ミラーニューロン”と“共感”と“心の理論”の違い

著者等紹介

浅場明莉[アサバアカリ]
2016年麻布大学大学院獣医学研究科動物応用科学専攻博士後期課程修了。現在、国立精神・神経医療研究センター日本学術振興会特別研究員、博士(学術)。国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ。専門、動物行動学

一戸紀孝[イチノヘノリタカ]
1995年弘前大学大学院医学研究科修了。現在、国立精神・神経医療研究センター部長、博士(医学)。専門、神経解剖学・神経科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばにき

1
確かにミラーニューロンとか共感とか心の理論の関係性が分かりにくいよな。本書は親切に解説してある。この辺の話は自閉症とかアレキシサイミアに関連してよくでてくる。2020/07/25

好奇心の横断歩道を渡る!

1
脳科学と動物行動学。側頭極・内側前頭前野・後上側頭溝が心の理論を支える主な部位ということ、エサを取る競争の際に上位の猿は前頭前野が活性化する一方下位の猿は低下すること、線条体と前部帯状回の機能的結合が弱い人ほど自己の優越の錯覚が大きいなど、新しい情報を仕入れられて良かった。俗に言う“社会脳”の勉強に。2018/10/10

mim42

0
最先端の研究の知見がポロポロと語られている。脳部位との関連付けも比較的詳しい。人工知能を実現するための脳理解が進む良書。2017/06/07

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