生態学フィールド調査法シリーズ<br> 植物群集の構造と多様性の解析

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生態学フィールド調査法シリーズ
植物群集の構造と多様性の解析

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784320057517
  • NDC分類 471.71
  • Cコード C3345

出版社内容情報

群集生態学は,群集の構造や多様性,すなわち種数や個々の種の個体数が,種間の相互作用(競争や促進効果など)や環境要因によってどのように決定されているのかを解明する学問分野で,環境変化による生物群集の変容を明らかにすることにより,生態系の管理や保全へとつなげていく応用研究も展開されている。解析において必要となる生物群集のデータは,群集を構成する各種の個体数,被度,バイオマス(植物体の量)などを基本とするものである。

本書は,群集生態学の中でも植物群集を対象としている。植物群集(あるいは生物群集一般)については,その解析手法を網羅した教科書が少ない上,多様性に関する定量化手法の論文や書籍は英語のものばかりで,日本語による教科書が求められていた。こういった期待に応える1冊となるよう,初学者のみならず職業として研究に従事する人が解析手法を適切に選択して研究を行えることに配慮し,最新の内容を盛り込みながらも数式の多用を避け,平易で簡潔な記述とした。言及する植物群集解析の各手法のうち主要なものについては,統計環境Rで解析するためのパッケージを多数付録として掲載している。

なお本書は,植物群集データの解析に焦点を当てているが,そのアプローチのほとんどは他の生物群集に対しても適用できる。生物群集を対象とした研究や実務を行っている幅広い立場の読者に必携の1冊である。

第1章 植物群集のデータとその性質
1.1 はじめに
1.2 植物群集データの収集
  1.2.1 観察研究におけるデータの収集
  1.2.2 実験研究におけるデータの収集
1.3 植物群集データの性質
  1.3.1 種組成データの構成要素
  1.3.2 植物群集の解析に必要な基本データ
  1.3.3 環境傾度に沿った種の分布
1.4 植物群集データの空間スケールと時間スケール
  1.4.1 空間スケール
  1.4.2 時間スケール
  1.4.3 空間スケールと時間スケールの相互作用
1.5 植物群集データを解析するためのツール

第2章 植物群集の序列化と分類
2.1 はじめに
2.2 植物群集の類似性
2.3 植物群集の序列化
  2.3.1 間接傾度分析
  2.3.2 直接傾度分析
2.4 植物群集の分類
  2.4.1 植物群集を分類するための手法
  2.4.2 分類されたグループを解釈する方法

第3章 植物群集の多様性の解析
3.1 はじめに
3.2 種の多様性の定量化
  3.2.1 多様度指数
  3.2.2 均等度指数
  3.2.3 種の多様性に関する研究例
3.3 種の形質を考慮した多様性の定量化
  3.3.1 機能的な豊かさの指標
  3.3.2 機能的な均等度の指標
  3.3.3 機能的な多様度の指標
  3.3.4 機能的多様性に関する研究例
3.4 種の系統情報を考慮した多様性の定量化
  3.4.1 系統的多様性の指標
  3.4.2 系統的多様性に関する研究例
3.5 多様性の空間スケール
  3.5.1 多様性の空間要素(α,β,γ多様性)
  3.5.2 種数―面積関係
  3.5.3 多様性の空間パターン

第4章 植物群集データを用いた回帰分析
4.1 はじめに
4.2 応答変数と説明変数
  4.2.1 群集データから応答変数を抽出する
  4.2.2 説明変数のタイプ
4.3 線形回帰
  4.3.1 線形単回帰
  4.3.2 線形重回帰
  4.3.3 線形回帰を用いた研究事例
4.4 一般化線形モデル
  4.4.1 GLMの構成
  4.4.2 GLMにおけるパラメータ推定
  4.4.3 AIC 基準によるモデル選択
  4.4.4 GLMを用いた研究事例
4.5 一般化線形混合モデル
  4.5.1 過大分散データ
  4.5.2 一般化線形混合モデル
  4.5.3 GLMMを用いた研究例
4.6 構造方程式モデル

第5章 植物群集の解析の応用事例
5.1 はじめに
5.2 生態学的閾値の研究
5.3 植物―植物間相互作用の研究
5.4 植物群集を介した植食性昆虫の多様性維持機構の研究
5.5 絶滅の負債に関する研究

付 録 Rで植物群集データの解析を行うための主なパッケージと解析手法

索 引

目次

第1章 植物群集のデータとその性質(植物群集データの収集;植物群集データの性質;植物群集データの空間スケールと時間スケール)
第2章 植物群集の序列化と分類(植物群集の類似性;植物群集の序列化;植物群集の分類)
第3章 植物群集の多様性の解析(種の多様性の定量化;種の形質を考慮した多様性の定量化;種の系統情報を考慮した多様化の定量化;多様性の空間スケール)
第4章 植物群集データを用いた回帰分析(応答変数と説明変数;線形回帰;一般化線形モデル;一般化線形混合モデル;構造方程式モデル)
第5章 植物群集の解析の応用事例(生態学的閾値の研究;植物‐植物間相互作用の研究;植物群集を介した植食性昆虫の多様性維持機構の研究;絶滅の負債に関する研究)
付録 Rで植物群集データの解析を行うための主なパッケージと解析手法

著者等紹介

佐々木雄大[ササキタケヒロ]
2009年東京大学大学院農学生命科学研究科博士後期課程修了。現在、千葉大学大学院理学研究科特任助教。専門は生態系管理学、生物多様性保全学

小山明日香[コヤマアスカ]
2011年北海道大学大学院環境科学院博士後期課程修了。現在、国立研究開発法人森林総合研究所非常勤特別研究員。専門は植物生態学

小柳知代[コヤナギトモヨ]
2010年東京大学大学院農学生命科学研究科博士後期課程修了。現在、東京学芸大学環境教育研究センター講師。専門は景観生態学

古川拓哉[フルカワタクヤ]
2011年横浜国立大学大学院環境情報学府環境生命学専攻博士課程後期単位取得退学。現在、国立研究開発法人森林総合研究所研究員。専門は生態系管理学

内田圭[ウチダケイ]
2014年神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程後期課程修了。現在、神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究員を経て、東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系特任研究員。専門は生物多様性保全学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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えも

20
現在、自宅周辺のシダを散策していて、地質によって多様性に違いがありそうだと感じたことから、意識してデータ収集をしていますが、さて、どう分析しようかと思い、何かバッチリな題名の本書を図書館で発見!▼読んでみて、なるほど、植物群集の調査方法や分析解析手法が良く分かります。まさにバッチリ。ぜひ購入しよう!▼でも問題が一つ。みんな、ものすごく厳密に調査を計画し、複雑なモデルを組み立てて専門の統計ソフトで分析してる。自分のやりたいことがいかに杜撰でカワイイかと思うと、なんだかなぁ~(´・ω・`)2021/09/05

えも

15
再読。やっぱり刺戟的で参考になります。色々な手法で解析してみたい。でも、エクセルだけじゃあ限界だなあ_| ̄|○2022/05/28

にーにゃん8歳児@ボストロール

1
調査法シリーズ3巻目 2巻目のレベルが学部生3年生くらいに対して、今回は解析法メインでマスタークラスかも。ある程度多変量解析を自分のデータで行ってないといまいち理解しにくいかもしれない。2016/01/06

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