出版社内容情報
本書は,地球環境変動の過去・現在・未来について,地域スケールから全球スケールにおけるプロセスとメカニズムを,生態学的な視点から解説した本である。地球環境変動を理解するためには,広い視野で総合的に研究を展開することが望まれる。そのため,本書では地球環境変動に関わる生物・物理・化学・地学の基礎と最新の話題を扱い,さらには人文社会科学的側面にも触れる。地球環境変動について学びたい者や今後研究を発展させていこうとする者の指針となる一冊である。
第1章 地球環境変動と陸域生態系(加藤知道・羽島知洋)
第2章 陸域生態系研究における現地観測(鈴木力英・加藤知道)
第3章 リモートセンシングによってわかる陸上植生(鈴木力英)
第4章 異なる気候に成立する森林の動態と自然撹乱(西村尚之・板谷明美)
第5章 地域スケールにおける大気と森林生態系との相互作用研究(戸田 求)
第6章 土壌における炭素動態とモデリング(横沢正幸・櫻井 玄)
第7章 植生と気候との相互作用と,動的全球植生モデル(佐藤 永)
第8章 土壌における炭素循環と気候変動(伊勢武史)
第9章 花粉分析による植生変動の復元(高原 光)
第10章 樹木年輪セルロースの酸素同位体比による気候変動の復元(中塚 武)
第11章 陸域生態系の温室効果ガス収支(稲冨素子・伊藤昭彦)
第12章 森林破壊と地球環境変化(伊藤昭彦)
目次
地球環境変動と陸域生態系
陸域生態系研究における現地観測
リモートセンシングによってわかる陸上植生
異なる気候に成立する森林の動態と自然攪乱
地域スケールにおける大気と森林生態系の相互作用研究―森林動態を考慮した、大気‐森林間のエネルギー・炭素交換の理解にむけて
土壌における炭素動態とモデリング
植生と気候の相互作用と、動的全球植生モデル
土壌における炭素循環と気候変動
花粉分析による植生変動の復元
樹木年輪セルロースの酸素同位体比による気候変動の復元〔ほか〕
著者等紹介
原登志彦[ハラトシヒコ]
1983年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、北海道大学低温科学研究所・教授、理学博士。専門は植物生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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