出版社内容情報
ますます活発化するスポーツとロボティクスのつながりと、その可能性についてわかりやすく解説。今後のロボティクスにおける多種多様な発展の方向性を提示
本書は、スポーツとロボティクス(ロボット工学)をかけ合わせるスポーツロボティクスについて、一からわかりやすく解説しています。
ロボティクスの発展により、これをスポーツに応用していく取組みが多方面で進んでいます。人型ロボット(ヒューマノイドロボット)が典型的であるように、そもそもロボットには人間の物理モデルであるという側面があり、身体運動を扱ううえでスポーツと高い親和性を示します。一方、スポーツは身体運動そのものだけではなく戦術的な側面も合わせもちます。さらに、現実世界に介入できるロボティクスの強みを活かした応用も期待できます。
これらを踏まえ、本書では大きく「身体運動の生成と解析」「戦術的行動の生成と解析」「対人競技ロボット」「人間・スポーツの拡張」の4つの視点から、スポーツロボティクスの基礎と現状、今後の展開について説明しています。
ロボティクスの応用先としてのスポーツ、またはロボティクスの研究開発のゆりかごとしてのスポーツに注目している研究者、技術者、学生、および、ロボカップなどのロボット競技で活躍したい皆さんにとって有用な書籍です。
目次
第1章 スポーツロボティクス概要(スポーツロボティクスとは;ロボカップサッカーの挑戦)
第2章 身体運動のシミュレーションと解析(身体運動の数理;身体運動シミュレーション;実世界シミュレータとしてのロボット;身体運動の解析と評価)
第3章 戦術の生成と解析(戦術の基礎知識;シミュレーションにおける戦術的行動の生成;ロボットへの戦術の適用;人間における戦術のデータ解析;シミュレーション・ロボット・人間解析の融合に向けた展望)
第4章 対人競技ロボット(対人競技ロボットの技術構成;高速センサフィードバックによる動的変化への対応;ラリーの実現から対人インタラクションまで)
第5章 人間・スポーツの拡張(人間拡張とは;能力の拡張;運動介入と体験設計;超人スポーツ)
著者等紹介
西川鋭[ニシカワサトシ]
九州大学大学院工学研究院機械工学部門准教授、博士(情報理工学)。2010年東京大学工学部機械情報工学科卒業。2015年、東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻博士課程修了、同専攻特任助教、助教を経て2021年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 報復の鉄路 角川文庫