出版社内容情報
本書は7部18章+補遺2からなり,最新の研究成果にもとづき,起源と進化,菌糸の成長,遺伝と多様性,代謝と発育,他の生物との相互作用,バイオテクノロジーなど菌学の広範な分野について,豊富な図表等を駆使して分かりやすく解説したものである。3名の著者はいずれも英国菌学会の会長を経験された第一線の方々ばかりである。
(原著:21st Century Guidebook to Fungi,Cambridge University Press.なお本翻訳書には付録CDは付きません。)
第1部 菌類の起源と進化
第1章 21世紀の菌類共同体
第2章 進化的起源
第3章 菌類の自然分類
第2部 菌類の細胞生物学
第4章 菌糸の細胞生物学と固体基質上での成長
第5章 菌類細胞生物学
第6章 菌類細胞壁の構造と合成
第3部 菌類の遺伝学と多様性
第7章 単相から機能的な複相まで
:ホモカリオン,ヘテロカリオン,ダイカリオンと和合性
第8章 有性生殖:多様性と分類学の根幹
第9章 続・多様性について:細胞と組織の分化
第4部 菌類の生化学と発生生物学
第10章 生態系における菌類
第11章 食料としての菌類の利用
第12章 発育と形態形成
第5部 腐生栄養体,共生体および病原体としての菌類
第13章 生態系菌類学:腐生栄養菌類,および植物と菌類との相利共生
第14章 植物病原菌としての菌類
第15章 共生者と動物捕食者としての菌類
第16章 動物(ヒトを含む)病原菌としての真菌
第6部 菌類のバイオテクノロジーとバイオインフォマティクス
第17章 全菌体を用いた生物工学
第18章 分子生物工学
第7部 補遺
補遺1 菌類分類の概要
補遺2 菌糸体と菌糸の分化