出版社内容情報
【解説】
本書はまず地球の大気の大循環から説き起こし,乾燥地の水文環境から土壌までを解説した.次に,そうした乾燥地に生物が生育するための戦略やその困難さを理解するために,乾燥地に生育する植物の耐乾性に関わる生理と生態について,できる限り多面的に解説を行った.その上で,砂漠化現象とはどのようなものであり,現在どれほどの土地が砂漠化に直面しているのかを示した.
【目次】
乾燥地の自然環境・乾燥地の植物・砂漠化・乾燥地緑化
目次
第1章 乾燥地の自然環境(乾燥地とは?砂漠とは?;乾燥地、砂漠の水文環境と水資源;乾燥地の土壌)
第2章 乾燥地の植物(乾燥地の植生分布;乾燥地植物の生理・生態;乾燥植物の水分生理;光合成特性;乾燥地植物の生態)
第3章 砂漠化(砂漠化現象;砂漠化面積;砂漠化の素因;砂漠化の誘因;砂漠化防止への国際的対応)
第4章 乾燥地緑化(緑化の目的;乾燥地における農業;乾燥地での緑化技術)
著者等紹介
吉川賢[ヨシカワケン]
1949年生れ。1978年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、岡山大学・農学部・教授、農学博士。専門は樹木生理生態学
山中典和[ヤマナカノリカズ]
1958年生れ。1987年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、鳥取大学・乾燥地研究センター・助教授、農学博士。専門は森林生態学・乾地緑化学
大手信人[オオテノブヒト]
1964年生れ。1989年京都大学大学院農学研究科修士課程修了。現在、京都大学大学院・農学研究科・助教授、農学博士。専門は森林水文学
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