出版社内容情報
【解説】
すべての病気は遺伝素因に環境要因が加わって生じる。本書では,病気の遺伝素因,遺伝病から感染症までの疾患について,各疾患成因解明へのアプローチの方法と今後の研究の方向性,治療方法について執筆されている。
【目次】
病因解明へのアプローチ・疾患の発症機構の実際例・分子標的治療の開発例他
内容説明
本書の第1章は病気の遺伝素因について、その方法論も含め解説。第2章は、各種特色のある疾患をとりあげ、その疾患がどのような機序でおこるのかに関する現在の考え方を解説した。遺伝病から感染症までの10の疾患について、各疾患成因解明へのアプローチの方法、今後の研究の方向性、残された課題などにもなるべく言及している。第3章は、治療という観点から3人の専門家がそれぞれの立場から総論的に執筆している。
目次
第1章 病因解明へのアプローチ(疾患発症における遺伝子異常の役割;病因遺伝子解明の方法)
第2章 疾患の発症機構の実際例(QT延長症候群の分子病態;大腸がんの遺伝子異常と多段階発症;消化性潰瘍とHericobacter pylori ほか)
第3章 分子標的治療の開発例(細胞内シグナル伝達分子を標的とした新しい薬物開発;免疫を標的とした治療法;遺伝子治療 ほか)
著者等紹介
平井久丸[ヒライヒサマル]
1979年東京大学医学部医学科卒業。現在、東京大学大学院医学系研究科内科学専攻・助教授・医学博士。白血病の原因遺伝子を単離し、その遺伝子を用いてマウス個体で白血病を再現し、分子病態の解析を行いつつ、治療法の開発研究を行っている。また、移植免疫、腫瘍免疫などの分子論に基づく造血制御研究を行なっている。最終的には白血病を完全治癒させることを目標として日々の研究と診療に当たっている
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