出版社内容情報
《内容》 近年のゲノムプロジェクトやDNAチップ法の発展により特異的な制御
のもとに発現してくる遺伝子群の特定が容易となっている。一方、遺伝
子機能の研究の進展は非常に早く発現性制御機構の問題を中心に多くの
新知見が蓄積されはじめている。本書では遺伝子発現の制御機構を中心
にポストシークエンス時代の「機能ゲノム科学」の研究を解説。
《目次》
ゲノムの高次構造と転写制御/ポストシークエンス時代の遺伝子研究/
テロメアとゲノム維持機構/転写仲介因子とヒストン修飾,クロマチン
構造変化他
内容説明
本書は、学部・大学院学生や本領域が専門でない研究者の方々に、遺伝子発現制御の研究の面白さやフロンティアをお伝えするのを主たる目的にしている。また、本領域に関係した研究者の方々には、知識の整理に役立つ。
目次
ゲノムの高次構造と転写制御
ポストシークエンス時代の遺伝子研究
テロメアとゲノム維持機構
転写仲介因子とヒストン修飾・クロマチン構造変化
転写開始・伸長反応の制御機構
減数分裂と遺伝子組換え―無性生殖から有性生殖へ
核内レセプターによる転写制御の分子メカニズム
膜結合型転写因子のプロセシングと遺伝子発現調節機構
mRNAファクトリー
Transcriptional Control of Morphogenesis by Orphan Nuclear Receptors
幹細胞システムを支える遺伝子発現制御機構
性の分化と遺伝子発現制御
熱ショックと遺伝子発現制御
転写因子機能の固体レベルでの検証
著者等紹介
山本雅之[ヤマモトマサユキ]
1983年東北大学大学院医学研究科卒業。現在、筑波大学先端学際領域研究センター/基礎医学系教授(分子発生生物学)・医学博士。GATAやNF‐E2転写因子群を切り口にして血液細胞分化の分子機構の解析に、また、Nrf2と小Maf転写因子群を切り口にして、環境適応・応答の分子機構の研究に、転写因子と遺伝子改変マウスの手法で挑んでいる。筑波大学人間総合科学研究科の分子情報・生体統御医学専攻長として、また、先端学際領域研究センター(TARAセンター)の運営委員として、大きく変貌しつつある大学の役割と方向性について、模索している
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