出版社内容情報
【解説】
細胞の動態を司る細胞骨格に焦点をあて,細胞の構築と運動のしくみについて解説する。二色刷。
【目次】
細胞のかたちと動きを司る線維・細胞骨格・細胞を構築する基本素子のふるまい・変幻自在なる細胞変形のからくり他
内容説明
本書では細胞のかたちと動きを司る細胞骨格ネットワークの動態について解説する。第1章では代表的な細胞骨格であるアクチン線維と微小管の自在なる形成・解体のメカニズムについて述べ、これらの細胞骨格を人工膜に包みこんだ細胞モデルを構築する試みも紹介した。第2章では細胞骨格のより動的な側面、つまりネットワーク再編成のしくみと、その結果としての細胞運動、さらには細胞分裂期の微小管ネットワークによる染色体分配の機構を紹介する。第3章では細胞内輸送システムの典型としての神経軸索輸送と、細胞の高速運動器官としてのべん毛・繊毛運動の研究の現状について述べ、最後に、原核生物べん毛の構築と運動機構を解説した。
目次
序章 細胞のかたちと動きを司る線維・細胞骨格
第1章 細胞を構築する基本素子のふるまい(ミクロフィラメントのダイナミクス;微小管の形成・解体とその制御;細胞骨格と膜による細胞モデルの構築)
第2章 変幻自在なる細胞変形のからくり(細胞変形のしかけ―アメーバ運動;力学的応答としての細胞骨格の再編成;細胞分裂と染色体の運動)
第3章 細胞の移動と輸送のしくみ(神経軸索における輸送システム;真核生物のべん毛・繊維運動;細菌のべん毛運動)