出版社内容情報
【解説】
物質循環のテーマのもとに,地球の将来を考慮した生物科学の応用,バイオのあるべき姿を模索。
【目次】
生物と環境・生物をつくる元素・物質循環を担うもの・酸素と生物進化・人間による環境の変革・物質環境の将来他
内容説明
人間活動による環境の破壊は、今でも地球規模ですすんでいる。あるべき地球の姿とは、いったいどんなものだろう。それを、未来に実現できるだろうか?これまで生き物や人間が地球にしてきたこと。そしてその結果。これを未来の地球の設計に生かしていこう。そのとき、バイオは、人類を救うことにもなるだろう。
目次
1 生物と環境
2 生物をつくる元素
3 物質循環を担うもの
4 炭素循環を担う機能
5 地球の誕生と生物
6 酸素と生物進化
7 生物による窒素循環
8 人間による窒素循環
9 現在の窒素循環
10 リンの循環
11 人間による環境の変革
12 人間活動の動機
13 時間の認識
14 物質循環の将来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柏原 輝彦
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研究を始める前に一度読んだが、その時に受けた衝撃が忘れられなかった。改めて、その哲学に感銘を受け、ひと味違う強烈な本だと思った。地球という制約の中で、物質循環がどのように進化してきたのか、三つのステージとそれを支配する原理に分けて捉える視点がすごく衝撃で、人間が存在する意味や、これからどのように生きていくべきかを考えさせられた。生命進化の研究も資源や工学の研究も繋がるんだと思う。単に物質循環を量だけで考えず、それを担う主体としての生物や人間などの性格を考えて、目の前のものの尊さを見出せるようになりたい。 2014/02/23