感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takahiroyama3
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初版は1974年の教科書。約50年が経過しそうな中、未だ「都市生態学」は聞き慣れない。それは的外れなためではなく、進み過ぎていたと感じさせる一冊。強烈な問題意識の下に書かれており、都市を取り巻く「メリットはほとんどすべてが金銭的物質的メリットであるから、自然との関係においては自然利用の論理」「人間環境としての都市を、これまでの都市工学だけでなく、様々な分野の人が考え、研究し、勇敢に発言する」としています。内容は、人間にとっての都市、都市における生態系、生態系としての都市、という3本柱が体系化されています。2019/06/15