出版社内容情報
大学理工系の1年生~3年生を対象とした古典電磁気学の教科書。電磁気学を「電場と磁場という2種類のベクトル場の物理」と規定し、扱う系はもっとも単純で重要なものに限定し、古典電磁気学の全体構成の理解を目指す。前半ではベクトル解析をじっくりと学び、後半にマクスウェル方程式を扱う「形から入る電磁気学」を指向する。電磁気学をその発見の歴史から順に追うのではなく、ヘルムホルツの定理を軸に、ベクトル場の理論ならば基礎方程式はこの形になるしかないということを丁寧に論証してゆく。
目次
第1章 ベクトル
第2章 場と空間上の積分
第3章 場の微分
第4章 デルタ関数、ポアソン方程式、グリーンの定理
第5章 ヘルムホルツの定理
第6章 静電磁場
第7章 時間軸の導入
第8章 時間変動する電磁場
第9章 電磁波の放射
付録A 直交曲線座標
付録B グリーン関数
著者等紹介
常定芳基[ツネサダヨシキ]
1974年愛媛県新居浜市に生まれる。2022年より大阪公立大学大学院理学研究科教授。専門:宇宙線物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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