内容説明
本書はJavaを全く知らないか、一度勉強を始めたものの途中で挫折してしまった方々を対象としています。そしてそのような方々が、できるだけ速くしかも容易にJavaの全体像を理解し、Javaの基本的なプログラムを書けるようになることを目標にしました。そのため、本書は「解りやすさ」を最も優先して書かれています。初学者にとって、Javaは少々取りつきにくい言語かもしれません。それはJavaが本格的なオブジェクト指向言語であり、このオブジェクト指向への戸惑いが初学者をたじろがせるのだと思います。本書はJavaの学習において難しいとされるこのオブジェクト指向の概念を、読者に無理なく身につけて頂けるような工夫もいたしました。本書はJavaの入門書であるとともに、オブジェクト指向プログラムへの格好の水先案内人にもなっています。本書は文法よりも具体的な「例題」を中心に説明しています。これは「人間には抽象的な概念である文法よりも具体的な例題のようが格段に解りやすい」からです。本書はマンガのようにコマ割りされた紙面で構成されており、かつ各コマにソースコードと説明文をセットで付けています。Javaというとすぐにアプレットが強調されます。Javaの解説書の中にも、アプレットに偏重した解説を行っていたり、アプレットをあまりに早い段階で取り上げているものが多く見られます。確かにアプレットはJavaの素晴しい応用例です。しかしJavaの魅力はアプレットに限定されるようなものではありません。今後、Javaはプログラミング言語の本流として非常に広範な分野で利用されていきます。そこで本書では、アプレットの解説を最終章に回しました。
目次
ソースファイルの作成・コンパイル・実行
変数
クラス
インスタンス
継承
キャスト
インターフェース
文字列
配列
プログラムにおける処理の流れの制御
パッケージ
アクセス制御〔ほか〕