出版社内容情報
【解説】
整数を素朴に扱うことから始め,代数学の基本概念である環や群について学んでいく。具体例を豊富に取り上げ,なじみやすいように丁寧に解説。
【目次】
初等整数論・環と体・群・付録(基礎事項のまとめ)他
内容説明
本書はこれから新たに代数学を学んでいこうという読者のための入門書である。
目次
1 初等整数論(自然数;整数;整数の合同 ほか)
2 環と体(基本事項;体と整域;多項式環 ほか)
3 群(基本事項;対称群;コセット分解と剰余群 ほか)
付録 基礎事項のまとめ(集合と写像;命題と論理;同値関係)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nil
5
代数学がさっぱり分からなくて困っていたときに色々調べてこの本なら独学出来るかもと思い読んだ。懇切丁寧な記述で助かった。初等数論から始まり平方剰余あたりは正直キツかったけど、その後、環・体と進んで最後に群をもってくるという構成に好感が持てた。代数はイメージがしにくいので具体例を考えることが大切なのだが、本書は例も充実していてまたそれについて詳しく書かれてある。代数系の初歩で悩んでいる人に推薦したい一冊。この本から代数のいろいろな方面へ進んでいけるだろう。読了した時の充足感というか感慨は今でも記憶に鮮やかだ。2012/01/20
御光堂
1
まず数論から始まって、このパートはほぼ合同式の話。代数の方は,環、体、イデアル、群の順で記述されている。説明は平易だが,術語が多数頻出するので、ページを何回もめくって意味を再確認する必要があり、読みこなすのは結構大変。2021/06/05
ことじ
0
代数がやりたいと言ってオススメされた本。わたしにとって大学数学を学ぶのはこの本が初めてだったので思い出深い。 一方で内容は、初等整数論、環論、群論の順に進んでいくといやや標準的ではないスタイル。具体例が想像しやすいものから進めていくのでしっかりと理解できるカタチではあるのだが、何故かあまり自分には合わなかったように思う。
o
0
証明もちゃんとしてていい本です ただ、命題の行ったり来たりが激しい本だと思った2021/01/07