出版社内容情報
【解説】
現代数学の基礎の一つである一般位相への入門書距離空間から始め,ユークリッド空間の部分集合や関数空間などの例を多く挙げて解説した。
【目次】
距離空間・位相空間・分離公理と距離化定理・コンパクト空間他
内容説明
本書は距離空間に重点をおいた一般位相の入門書である。
目次
1 距離空間(距離;部分空間と直積空間;位相)
2 位相空間(位相構造;相対位相と直積位相;商位相)
3 分離公理と距離化定理(分離公理;距離化定理)
4 コンパクト空間(コンパクト性;局所コンパクト性とパラコンパクト性;位相空間のコンパクト化)
5 連結性と単連結性(連結性;単連結性)
6 完備距離空間(完備性;関数空間)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
4
ちょっとレベルの高い入門書。といってもそのレベルの高い部分は飛ばしても読めるようになっているので、気にしなくてもいい。一度読みきり、わからなかったところを、別の分野の本を読んで、勉強しようとする、意欲を与えてくれるのが、この本のいいところ。意図をまず、書いてから章の説明に入るので、分かりやすい。例がはじめのほうでたくさん出し、そこから位相の説明にはいるので、抽象具体の架け橋をかなり配慮してる。なかなかこういう数学書ないので、ありがたかった。2014/09/24
みょん
1
とにかく例が豊富。発展的な話題もたくさん盛り込まれている(特に多様体・位相群・上半平面・複素解析的な話等)ため、分かればとても楽しい。よって1冊目には向かないがゼミとしても辞書としても使えるのでおすすめ。2013/03/29