出版社内容情報
様々な環境問題の例を取り上げ,環境問題を考える上で必要な「視野」を伝授。自然を愛する人に最適な,環境学に関する入門的啓蒙書。
目次
1 人と自然と環境問題
2 環境倫理と歴史
3 答えはひとつに決まらない
4 外来種のおはなし
5 前向きに何とかしよう
6 科学者とは・科学とは
7 全力で走らねば
著者等紹介
伊勢武史[イセタケシ]
2008年ハーバード大学大学院進化・個体生物学部修了(Ph.D.)。現在、京都大学フィールド科学教育研究センター准教授。専門:植物生態学、ビッグデータ解析
巌佐庸[イワサヨウ]
1980年京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在、関西学院大学理工学部教授、理学博士。専門:数理生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nさん
3
2020年刊行。環境問題に対する「生態学」的なアプローチとはどのようなものか、興味があり手に取った一冊。「生態学」は英語で「エコロジー」だが、「エコ(ロジー)」という言葉は一般的には「環境」に対して用いられることが多い。それ故か、著者は自然科学の領域だけではなく、人間の活動をも含んだ社会科学的な「視野」を大切にしているようだ。若手の研究者が著者ということもあり、本書はとても読みやすく書かれている。内容は、環境倫理・外来種問題などを例に、最適な環境とはどのようなものかを考える。(→続く)2022/12/11
Atsumi_SAKURADA
1
より内容に即した変更を題名に加えると「生態学者は環境問題をどうみるか」です。そもそも環境問題とは何か、解決とはどんな状態か、そして何をどう議論すべきか――といったことが、随想的にとっつきやすく書かれています。環境倫理の教科書本だとともすれば理念的な論点が中心になりますが、環境問題の事象に対する自然科学的な見方とその限界を丁寧に解説しているのが本書の特徴です。授業での議論の題材を提供してくれる本…なのですが、分量にして値段が3分の1、いやせめて半分ならもっと人に勧めやすいのに、と思わないでもないです。2020/12/07
くろっこ
0
新しい視点がたくさん!!海外の大学で勉強するのもおもしろそう。2022/10/03