出版社内容情報
本書では,動く人や様々なモノを繋げる無線ネットワークシステムを取り上げて,その基本的なしくみと技術をわかりやすく解説する。スマートフォンに搭載されているネットワーク新技術を取り上げるなど,ネットワークシステム利用者の視点を中心に解説することで,読者にとっても内容がより身近に感じられるだろう。また,最先端の技術や今後の展望まで取り上げることで,将来におけるこの分野の研究・開発などにも興味を持てるような内容になっている。
本書の構成は,無線ネットワークシステム利用を概観することを入口に,過去から未来へと無線ネットワークシステムを見直していきながら,その進化の過程を解説する。次に,無線ネットワークを実現するための技術や無線周波数資源に着目し,その特徴と利用増大に対応するための課題やその解決への糸口を解説する。さらに,IoT社会の到来で注目されている,様々なモノを繋げやすくするセンサや車両によるネットワークを紹介し,その実現に必要となるネットワーク基盤のしくみと先進技術を解説する。
1章 無線通信の利用形態と利用方法の変遷
1.1 現在の無線通信の利用形態
1.2 利用形態の変遷無線による電話通信(携帯電話)
1.3 利用形態の変遷無線による計算機通信
1.4 将来の無線通信の利用形態
2章 無線ネットワークシステムのしくみと変遷
2.1 移動(モバイル)通信の登場
2.2 携帯電話システム(セルラー)の進化の過程
2.3 無線LANの発展
2.4 その他の無線ネットワークシステムの進化
2.5 無線ネットワークシステムの新しい利用形態
3章 無線通信の利用拡大に対応するための技術と課題
3.1 無線周波数資源とその特性
3.2 今後の無線周波数資源への要求とその課題
3.3 トラヒックオフロード技術の概要とその課題
3.4 コグニティブ無線技術の概要とその課題
4章 移動しながらの通信を可能にする技術
4.1 モバイルインターネットのための基盤
4.2 ユーザ移動がインターネット通信に与える影響
4.3 移動支援技術(プロトコル)とは?
4.4 IP モビリティ(ネットワークレイヤ)
4.5 トランスポートモビリティ(トランスポートレイヤ)
4.6 セッションモビリティ(セッションレイヤ)
4.7 移動支援プロトコルの比較と問題点
4.8 ハンドオーバ管理機構
4.9 移動支援プロトコルの普及状況と今後の展望
5章 無線マルチホップネットワーク
5.1 モバイルアドホックネットワーク(MANET)
5.2 無線メッシュネットワーク(WMN)
5.3 無線センサネットワーク(WSN)
5.4 遅延耐性ネットワーク(DTN)
5.5 車両アドホックネットワーク(VANET)
5.6 モバイルアドホックネットワークに適したルーティングプロトコル
5.7 コグニティブ無線を適用したVANET
6章 これからの無線ネットワークIoT ネットワーク
6.1 IoTサービスの概要
6.2 IoTサービスの構成要素
6.3 IoTサービス実現に向けた課題
6.4 モバイルエッジコンピューティング
IoT時代が到来する今,それを支える先進的無線ネットワークシステムのしくみを学ぼう(コーディネーター 尾家祐二)
索引
塚本 和也[ツカモト カズヤ]
尾家 祐二[オイエ ユウジ]
目次
1 無線通信の利用形態と利用方法の変遷
2 無線ネットワークシステムのしくみと変遷
3 無線通信の利用拡大に対応するための技術と課題
4 移動しながらの通信を可能にする技術
5 無線マルチホップネットワーク
6 これからの無線ネットワーク―IoTネットワーク
著者等紹介
塚本和也[ツカモトカズヤ]
2006年九州工業大学大学院情報工学研究科情報システム専攻博士後期課程修了。現在、九州工業大学大学院情報工学研究院准教授。博士(情報工学)。専門は情報ネットワーク工学
尾家祐二[オイエユウジ]
1980年京都大学大学院工学研究科数理工学専攻修士課程修了。現在、九州工業大学学長。工学博士。専門は情報ネットワーク工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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