出版社内容情報
「認知バイアス」をご存知でしょうか。これは「思考の偏り」や「考え方のクセ」などと説明されており,判断や記憶,知覚などの際に生じる心のはたらきです。本書では,さまざまな場面で生じる認知バイアスを解説しています。たとえば,いつの間にか自分に都合のよい情報ばかりを集めていないでしょうか。これも認知バイアスの一つです。災害で危険がせまっても自分は「まだ大丈夫」と思いこんでしまうような,命にかかわるバイアスもあります。
認知バイアスは,すばやい判断や心の安定に必要な場合もあり,必ずしも悪いものではありません。しかし極端な偏りは命にかかわり,差別や偏見につながることもあります。思いこみや偏見のない合理的な判断のためにバイアスを「知る」ことが重要なのです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
38
認知バイアスを見直すと、鈴木大介氏著「ネット右翼になった父」や、7月5日の大地震のパニックも、投票率の低さもすんなりと説明できる(と思い込むのもバイアスだったりして)。何度も見ると好きになり(単純接触効果)、「これくらいなら危険じゃない」と思い込み(正常性バイアス)、「どうせ失敗するから」と何もしない(不作為バイアス)。陰謀論も敵意的メディア認知と関係があるだろう。…とはいえ、反知性主義を国を挙げて推進するようなリーダーも出てきている今、ニュートンなど科学誌はもっと思い切った発言をすべきだと思う。2025/07/31
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/20bdf11f-a03e-43cb-aba5-8efce9d008c0 2025/06/17
言いたい放題
0
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