出版社内容情報
私たちが存在するこの宇宙は永遠不変のものではありません。宇宙には「はじまり」と「終わり」があると考えられています。
そもそも,宇宙はいったいどのようにして誕生したのでしょう。多くの研究者は,宇宙誕生のシナリオを「宇宙は138億年前に誕生し,すさまじい急膨張を経て現在の広大な宇宙になった」と考えています。しかし急膨張以前の宇宙がどのような世界だったのか,宇宙がどのように誕生したのかは,さまざまな仮説がとなえられており,よくわかっていません。
本書では,宇宙の成り立ちを軸に,太陽系や銀河といった天体,そして宇宙の“生涯“について,やさしく解説します。人類が大昔から問いつづけてきた“究極の謎“をめぐる138億年の旅を,どうぞお楽しみください。
目次
第1章 宇宙はどれだけ広いのか(望遠鏡の発達とともに解き明かされてきた「宇宙の謎」;宇宙の距離の単位「光年」 ほか)
第2章 宇宙はどのようにして誕生したのか(宇宙の歴史を遡ると「点」に行き着く;138億年をかけて進化しつづけてきた「宇宙」 ほか)
第3章 ダークマターとダークエネルギーの謎(謎の重力源「ダークマター」とは;ダークマターは元素からできているわけではない ほか)
第4章 「宇宙の果て」はあるのか(宇宙はどこまで広がっているのか;宇宙空間は曲がっている? ほか)
第5章 天体時代と宇宙の終わり(天の川銀河とアンドロメダ銀河は、いつ衝突するのか;80億年後に太陽は巨大化し、地球が飲み込まれる? ほか)
著者等紹介
吉田直紀[ヨシダナオキ]
東京大学大学院理学系研究科教授。Ph.D.。1973年、千葉県生まれ。マックスプランク宇宙物理学研究所博士課程修了。専門は宇宙物理学。主な研究テーマは、観測的宇宙論と宇宙物理学。大規模構造数値シミュレーションを用いた天体形成や、機械学習を用いた宇宙論についての研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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