出版社内容情報
近年,「発達障害」という言葉がよく知られるようになりました。仕事や人間関係がうまくいかず,「もしかして,私も発達障害なのかも」とひそやかに悩む人もふえてきたといわれています。本書では,脳科学をはじめとする最新の研究結果や知見を踏まえながら,発達障害とは何かを科学的にわかりやすく紹介。発達障害の人が自分の特性を生かしながら,日常生活を楽しく過ごすためのヒントなども知ることができる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
39
24年7月出版、発達障害の最新研究が紹介された別冊です。「ああ、自分が感じてきた息苦しさは発達障害だったのか」と自分が気づけたのは10年以上前。研究がさらに進んだ今は、発達障害はニューロダイバーシティー個人の特性ーとして認識され、適した職業やライフスタイルが見出せるようになってきました。冒頭から安心感を与えてくれるところが、ASD・ADHD傾向の強い自分には嬉しかったです。また、脳内の免疫細胞であるミクログリアが認知症だけでなく発達障害とも関係があること、そして「炎症」と記述されることにハッとしました。2024/08/31
luckyair
3
ビジュアルが綺麗で読みやすい。ざっくり発達障害の内容や強み、対応法を理解するのにはいいかもしれない。また改訂を重ねるごとに内容がアップデートされているため、 初版にあったような不適切な表現は少なくなくなっているような気がする。肝心の対応法はあまり多くはないが、脳の特性や領域に関する記述があるのはありがたい。以前であれば、不真面目であったり、怠けていると思われていたことが、脳レベルで解明されているのは、とても喜ばしいと思う。★★★2024/09/26
いぬたち
3
勇気をもって読んでみた一冊。子供の頃の俺はまんまADHDやな~と思い愕然と同時にやっぱりと納得しちゃった…。今でも一部ADHDっぽいところがあるけど概ね収まっているのでそこは安心したけど面倒な自分自身に鬱陶しさはまだまだ感じちゃうな~。2024/08/14
keigo
2
発達障害の現代における理解について、グラフィカルな資料で科学的に解き明かすムック本。偏見のない正しい理解が今後のダイバーシティに繋がっていくことを感じる。2025/05/20
Go Extreme
1
1発達障害: 特性の表面化 大人の発達障害 脳と発達障害 発達障害と診断 自閉スペクトラム症(ASD): 脳とASD 脳の基本的な構造 心を読む脳のはたらき 誤信念課題 空気を読む脳 ASDと脳の特性 T注意欠如多動症(ADHD): 多動・衝動性優勢型 注意欠如優勢型 混合型 短期記憶 脳の基底核 学習障害(LD): 読字障害・書字表出障害 算数障害 LDがおこる原因 発達障害の人におこりやすい心の病 発達障害と上手につきあうには: 特性の強弱 特性と環境調整 注意と集中 視覚優位の活用 周囲の対処法2024/08/22