出版社内容情報
吉田直紀[ヨシダナオキ]
監修
内容説明
先生、時間って、何なのですか?時間の正体は、現代物理学の謎なんです!知識ゼロから読める超入門書!
目次
0時間目 イントロダクション(物理学者を悩ませつづける時間)
1時間目 時間の正体にせまる(時間が一方向に流れる謎;時間に終わりとはじまりはあるのか?)
2時間目 アインシュタインの考えた伸び縮みする時間(時間の流れ方は立場で変わる!;重力で時間の流れは遅くなる)
3時間目 タイムトラベルを科学する(未来へのタイムトラベル;「双子のパラドックス」を考えよう!;過去へのタイムトラベル)
4時間目 暦と時計の科学(正確な暦をつくるには;超正確な1秒を求める時計の進化)
著者等紹介
吉田直紀[ヨシダナオキ]
東京大学大学院理学系研究科教授。Ph.D.。1973年、千葉県生まれ。マックスプランク宇宙物理学研究所博士課程修了。専門は宇宙物理学。主な研究テーマは、観測的宇宙論と宇宙物理学。とくに大規模構造数値シミュレーションを用いた星、銀河、ブラックホールの形成についての研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
67
ん、難しい(汗 問題設定からしてついていけない。イントロで早くもおいてかれる感。 タイムトラベル実現性、とか興味深くはあるんですけど。 部屋が乱雑になった時は、エントロピー増大、と言えばいいのかなるほど(違2022/10/23
おたま
35
今回の『時間』は、このシリーズ中でも特に分かりやすいものだった。同シリーズの『相対性理論』とかなりかぶるところもあり、そこは前著を読んでいればほとんど斜め読みでもOK。「タイムトラベルを科学する」のところは、ほとんどSF。でも、科学者も、未来や過去へ行けるのか、行けるならばどのように、ということを真剣に考えているのが面白い。理論的にはいくつか可能性があるようだが、技術的な進歩は遥かに追いついていない(まず不可能のようだ)。それにしても「時間」は存在するのかしないのか、考えるほどに不思議なことのように思う。2022/12/12
マグロのお刺身
4
シリーズで。 相対性理論、不可逆過程、エントロピーの増大をおまけに覚えられる。2023/03/20
越部社長
3
タイトルに偽りなしで、文系の私でも、相対性理論による時間の伸び縮みなどの概念を大づかみすることができました。しかし、タイムマシーンが理論的にできるとしても、タイムマシーンが作られるより過去には行けなそうなのか。残念。2024/02/25
dahatake
2
これも初学者に時間に関しての現在の理論を理解するのにとても良い内容。一般相対性理論や、光速度不変の原理など、理論物理学の世界を垣間見る事が出来た。また理論の矛盾点も。 それにしても、時間の進み方が重力で変わって、その測定方法に光格子時計で測定できたとはいえ。やはり実生活での現実感は薄い…上空2万メートルのGPS衛星との通信での誤差の補正は理解できるけど… ミクロの世界になると、その厳密さが大事なんだろうけど。2023/10/30