出版社内容情報
真贋入り混じる情報が垂れ流され,混乱や分断を生みつつある現代の情報社会。その原因はどこにあるのか,歴史をさかのぼり,時代ごとに特徴的な情報伝達のイノベーションを取り上げ,それによって伝播される情報の変質と,社会の変化の関わりを追います。
下巻では,写真雑誌、映画、テレビ、ゴシップ誌、そしてインターネットの登場と、イメージが情報伝達に果たす役割が大きくなった時代に焦点を当てます。
撮影技術の発展と戦争との関係,「ステロタイプ」の成立に博物館が果たした役割,図書館とインターネット発達の関係など,情報社会を根元から理解するためにきわめて重要な1冊です。
内容説明
真贋入り混じる情報が垂れ流され、混乱や分断を生みつつある現代の情報社会。その原因はどこにあるのか、17世紀の『事実』の成立までさかのぼり、根本からひも解きます。下巻では「1925~1945年の映画、写真雑誌、イラストレーション」「1945~2000年のテレビ、ゴシップ誌、映画」「1975~2000年のインターネット」などを検証。SNSの登場によって誰もが情報発信者となれるデジタル社会に、真の「知識」はどこにあるのか。科学技術の発展と社会の変容の関わりを、鮮やかに描き出します。
目次
第4章 世界像の時代―1925年~1945年
第5章 錯乱するイメージ―1975年~2000年
第6章 プロミスキャス・ナレッジ(無秩序な知識)の時代―1975年~2000年
終章 ケン・カミールのプロミスキャス・ナレッジ(無秩序な知識)
著者等紹介
カミール,ケネス[カミール,ケネス] [Cmiel,Kenneth]
アイオワ大学の歴史学およびアメリカ研究の教授、ならびに同大学人権センター所長を務めた。2006年、脳腫瘍のため世を去った
ピーターズ,ジョン・ダラム[ピーターズ,ジョンダラム] [Peters,John Durham]
イェール大学英語学および映画とメディア研究の教授
鷲田祐一[ワシダユウイチ]
一橋大学商学部、および経営管理研究科教授。学長補佐。1991年、一橋大学商学部を卒業。(株)博報堂に入社し、生活総合研究所、イノベーション・ラボで消費者研究、技術普及研究に従事。2003年にマサチューセッツ工科大学に研究留学。2008年、東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程を修了(学術博士)
吉森葉[ヨシモリヨウ]
東京外国語大学外国語学部ドイツ語専攻卒業、同大学院総合国際学研究科言語文化専攻博士前期課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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