内容説明
数字の無から物理の無まで無がわかる決定版!!
目次
イントロダクション
1 数字の「無」の誕生
2 自然界に登場する「無」の数
3 空間の「無」の発見
4 「無」の空間には何かが満ちている
5 時空の「無」が宇宙を生んだ
著者等紹介
和田純夫[ワダスミオ]
成蹊大学非常勤講師、元・東京大学大学院総合文化研究科専任講師。理学博士。1949年、千葉県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業。専門は、理論物理。研究テーマは、素粒子物理学、宇宙論、量子論(多世界解釈)、科学論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
27
あっこれは面白い!「無」の定義が様々な形で紹介され、夢中になりました。漢字の「無」について知らなかったので、舞うとの関係にビックリ。でもそういえば、舞踊家でもある夫が白川静さんの書籍を読みながらなんか語ってたなあ。宇宙の真空で死にかけた人の「舌の水分が沸騰する感じ」という言葉は一生忘れられないと思う…映画トータル・リコールのあのシーン怖かったけど、ああはならないということね。…まさか実験していないよね…。2021/10/06
rosetta
18
まるで小学生でも読めるんじゃないか?と言う体裁に騙されてはいけない!この本を読んで理解できる人は元々知識のあった人だけだろう。あまりにもざっくりと簡単に説明しているだけだから言葉が足りなすぎる。単語の意味さえ伝わらない。虚数時間とかエネルギーの山とかってなんですか?無とは数学のゼロだけではなく空間の無(真空)と時空の無(宇宙の始まり?)も指している。それにしてもビレンキンの経歴でPhDを哲学博士と訳しているのは本自体の信頼性を大いに損なうよなぁ2021/04/30
チャー
14
様々な無についての概念を解説した本。数字のゼロなどの無の定義から、物理学的に何もないとされる真空に至るまで、ないことについての解釈や考え方を紹介している。後半は宇宙の始まりや相対性理論にまで言及されており大変興味深い。厳密に分子一つもない環境を作り出すのはほぼ不可能だが、分子と分子の間は真空であるという指摘は新たな気づき。一方で、電磁波は真空を伝わることができ、それらを場として考えるという点は未だに理解が追い付かず不思議な現象だと感じた。超電導や超流動など抵抗や粘性をゼロにすると発動する現象も興味深い。2023/04/08
美東
14
「最強に」とまではいえないが、さらっと読めて面白い。2021/06/05
つきかげ🌙
14
物理的に無を作るのは難しい事が良くわかった。2021/03/13