内容説明
人が死ぬとき、体に何がおきる?死と老化のすべてがわかる1冊!!
目次
1 「生」と「死」の境界線(人の「死」を決定づける、三つの特徴;似ているけど全然ちがう、植物状態と死 ほか)
2 死へとつながる老化(悩の老化は、20代からはじまる;加齢によって、神経細胞が崩壊する ほか)
3 細胞の死が、人の死をみちびく(毎日4000億個の細胞が、死んでいる;脳の細胞は、タイムリミットがくると死ぬ ほか)
4 寿命は有性生殖とともに生まれた(大腸菌には寿命がない;死は、有性生殖からはじまった ほか)
著者等紹介
田沼靖一[タヌマセイイチ]
東京理科大学研究推進機構総合研究院教授。薬学博士。1952年、山梨県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了。専門は、生化学、分子生物学。細胞の生と死の決定機構や、ゲノム創薬などに関する研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま
38
最強に面白い!!が不謹慎なので最強にわかる!!に改題されたシリーズ。死とは進化の過程で編み出された発明だった。テロメアはDNAの末端にある、特定の配列の連続で、本体を保護するキャップのようなもの。細胞分裂を繰り返すたびにテロメアがすり減っていくらしい。昔は寿命とか興味なかったけど、今はいろいろ読みたい本とかもあるからちょっと長めのテロメアでお願いしたいなと思うんです。え、テロメアの長さは関係ないの?2022/12/09
Taka
17
2025年1冊目はシンプルに死について書かれた本。何をもって死とするのか。心拍、呼吸、瞳孔をもっての判断は経験則に過ぎない。植物状態、閉じ込め症候群と脳死はうんでいのさ。脳細胞は数分の酸素不足で死に至る。脳細胞は分裂することはなく死ぬまで同じものを使う。終末拡延性分極は死のシグナル。死ぬ5年前からbmi が落ち始める。無性生殖の分裂による死がない世界から、有性生殖による死がある世界へ。死によって生命は異常な遺伝子セットを取り除く。死とは異常を取り除く。死とは年月に傷ついたDNAを取り除く。死とは私にいつか2025/01/08
ネロ
12
死や寿命に関しての面白いことを知れた。人は死ぬ5年ほど前から食事量が変わらなくともBMI値が低下するらしい。死の定義はまだ定まっておらず、現在は心停止、呼吸停止、瞳孔反射無しの三兆候で確認。大腸菌やベニクラゲは不死。生物が誕生して20億年程は寿命のない生物が多くいる世界だったと考えられる。死の役割とは異常な遺伝子を排除するための役割(雄と雌から遺伝子を引き継ぐことで多様性を持つことができる一方で異常遺伝子も引き継がれてしまう。それを防ぐ仕組みが死なのでは)2021/11/07
翡翠
7
死ぬ状態の時に人が何を感じるかではなく、細胞や内臓がどうなれば死ぬのかという内容。さらっと読めるが内容は深くない。2021/06/18
spatz
6
いろいろと解明されていることはあるが、(テロメアとか、よくわからないけど💦)結局生命の謎をとくのはとても大変だということがわかった。