内容説明
剣豪・宮本武蔵が著した「五輪書」は徹底した合理性に裏打ちされた“勝つための極意書”として今に伝わっている。本書は「五輪書」原典・現代語訳、武蔵の伝記をまとめた「二天記」現代語訳などを網羅した“武蔵”のすべて。
目次
『五輪書』の世界
現代語訳『五輪書』
原典『五輪書』
付録『兵法35箇条』『独行道』
宮本武蔵の心技体
宮本武蔵物語年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう
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『五輪書』と『兵法家伝書(柳生宗矩著)』を収録。どちらも武士の闘いの技術書だが、現代のビジネス書として見ても優れた内容だと思う。両方に共通するのは、執着する心を嫌うこと。やり方の正否はそのときの状況に依存するのだから、その時々の状況を捉われのない目で見ることが大切。心を、空っぽの入れものにするのだ。例え正道であっても、一度身に着けたら念頭から捨て去る。レベルの高い鍛錬があって始めて、正道に捉われず、無意識で動いても理に適った動きができる。時代を問わず、その道を極めた人は皆同じ場所にたどり着くことがわかる。2021/01/30