感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新父帰る
5
40年前に出版された本。万葉集を通じて、その背景となった歴史を辿り、歌人が歌った愛と死と自然を様々な角度から解釈分析し、歌人が歩んだ人生とその土地柄を見事に調和させながら読ませてくれる。正直今までまともに万葉びとの和歌など読んだことはなかったが、本書はこのような小生でも飽きさせずに読ませてくれた事に感謝したい。印象に残った歌は天武天皇の第三皇子の大津皇子とその姉の大伯皇女(おおくのひめみこ)の相聞の情を交わす和歌だ。当時は跡継ぎの問題で謀反の疑いがあれば命を取られる運命にあったのは、なんとももの悲しい。2018/09/24
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- 和書
- 訓読日本三代実録